第一章
[2]次話
海外では水に注意
はじめての海外旅行だ、それで安室菜穂は喜んでいた。
「楽しみね」
「そうよね」
一歳下の妹の直子も笑顔で応える、菜穂は小学四年生で直子は三年生だ。二人共茶色の髪の毛で姉はショートヘアで妹はポニーテールだ。二人共丸い目と薄い長い眉でピンクの唇で中背で痩せている。声は明るい感じだ。
「イタリアのローマに行って」
「ヴェネツィアに行くのよね」
「楽しみよね」
「美味しいもの沢山食べて」
「色々なもの観ましょう」
姉妹でこんな話をした、そうしてだった。
一家でイタリア旅行に行った、ツアーに参加して飛行機で行ったが。
ガイドの人は地元の水は飲まない様に言った、姉妹はこのことに首を傾げさせた。
「お水飲んだら駄目なの?」
「水道水でも?」
「どうして?」
「いいでしょ」
「お水が違うのよ」
二人の母の久恵が話した、娘達そっくりの顔で黒髪を長く伸ばしている。一五二位の背でスタイルはかなりいい。
「だからなのよ」
「お水が違うの」
「そうなの」
「国によって違うんだ」
父の正も言ってきた、姉妹に受け継がせている茶色の髪の毛をショートにしていて面長で優しい顔立ちである。背は高くすらりとしている。
「お水は」
「同じお水でしょ」
「そうよね」
姉妹は父にも言われて顔を見合わせて話した。
「結局は」
「どう違うの?」
「お水の質が違うんだ、日本のお水は水道のままで飲めるけれど」
父はお互いに顔を見合わせた娘達に具体的に話した。
「こっちのお水は違うんだ」
「水道から飲めないの」
「そのままは無理なの」
「だからな」
そうであるからだというのだ。
「飲んだら駄目だぞ」
「お飲みものはちゃんと出してあげるから」
母も言ってきた。
「だからね」
「それでなの」
「勝手に飲んだら駄目なのね」
「そうよ。普通のお水もあるし」
こちらも出るというのだ。
「それでジュースもあるから」
「あっ、ジュースあるの」
「イタリアのジュースね」
二人とも子供なのでジュースが好きだ、それでジュースと聞いてその瞬間にそれぞれ顔を明るくさせたのだ。
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