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ドリトル先生とラーメン
第九幕その十

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「多くの地域できつねそばといえばね」
「揚げが入ってる」
「関西のたぬきそばなんだよね」
「これが」
「多くの地域では天かすを入れるとね」
 そうすればというのです。
「たぬきうどん、たぬきそばになるよね」
「そうなんだよね」
「京都じゃ刻んだ揚げの上にあんかけ乗せたのがそれで」
「地域によって違いがあるけれど」
「大阪では天かすを入れるとね」
 おうどんやお蕎麦にというのです。
「そうしたらね」
「はいからうどん」
「そしてはいから蕎麦」
「そうなるのよね」
「これがね」
「それがあるから」
 はいからうどんそれにはいから蕎麦がというのです。
「だからね」
「それでだよね」
「大阪にはきつねそばはなくて」
「たぬきうどんもないんだよね」
「これが」
「そうだよ、そのこともね」
 先生は笑顔で言いました。
「わかったよ」
「日本に来てね」
「何かロンドンのたぬきそばって天かす入ってるそうだけれど」
「関東だね」
「そっちね」
「そうなるね、その違いもね」
 これもというのです。
「面白いね」
「全くだね」
「同じ国のお料理なのに地域によって違う」
「他の国でもあるけれど」
「日本でもだね」
「日本は西の方から朝廷が成り立って」
 今度は歴史のお話をしました。
「東はその後だったね」
「そうそう、蝦夷って言われる人達がいて」
「その人達の勢力があって」
「朝廷はそちらに勢力を拡大していって」
「日本が成り立ったね」
「そうした歴史があって」
 それでというのです。
「日本の西と東はね」
「長い間別なところがあったね」
「政治においても」
「何処かね」
「それで鎌倉幕府が出来て」
 日本最初の武家政権がというのです。
「東を拠点にしていたね」
「そうそう、鎌倉ね」
「鎌倉に本拠地を置いて」
「そこから政治をしていっていたわ」
「そして室町幕府も」
 この政権もというのです。
「京都にあって東はね」
「鎌倉公方を置いて」
「それでそっちも政権みたいになっていたね」
「言うなら東西で同時に治めていた」
「そうした風だったね」
「それで何かと違っていて」
 東西でというのです。
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