暁 〜小説投稿サイト〜
わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ
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 大晦日の31日の午後になって、急にじっちゃんから

「実海 沖縄から誠一郎君が出て来ることになってな 夜 紳と会う約束になっているから 実海も一緒にどうだ? 向こうも会いたいと言っているそうだ」

「えぇーッ 誠一郎おじちゃん? 会いたい!」

「そうか 出掛ける用意をして待って居なさい もう直ぐ、紳が戻って来るから、一緒に出掛けなさい 島に居る時も可愛がってもらったそうだからな 懐かしいじゃろーぅ」

 私は、桜の髪留めをして赤いカシミヤセーターに胸にはキャンキャンズのバッジとタイリクウルフのバッジを重ねて付けていたら、ばっちゃんがゴールドの細いネックレスをしてくれて、唇に薄い色のついたリップスティックを塗ってくれていた。

「いい? 飲んだコップに移ってたら ちゃんと 跡を拭くのよ」と、刺繍入りのハンカチも。

 紳おじちゃんが帰って来て、着替えて、一緒に家を出た。私は、チャコールグレーのベルト付きでサイドプリーツのミニとニーハイソックスにショートブーツ、ダウンジャケットでおじちゃんと腕を組んでいた。

「みゅうみゅん そんなで脚 寒くないか?」

「うん だって いっつも こんなんやでー 練習するときも」

「あっ そうか そうだな キャンキャンズだものな」

「そーだよ なぁ こーやって歩いていると 恋人みたいに見えるかなぁー」

「それは無いだろう まぁ 若いお父さんと娘カナ」

 乗り換えて、地下鉄で難波というところ ホテルのロビーで待っていると、誠一郎おじちゃんが、若い人を伴って

「やぁー お待たせ チェックイン 済ませてきた おっ 実海ちゃん ほぉー 3年ぶりかなぁー ずいぶんと大人っぽくなってー 見違えるなぁー でも、相変わらず刈り上げか? ちょっと長くなったカナ」

「こんにちわ おじちゃん なつかしーぃ〜」と、私は飛びついて行きそうになるのを紳おじちゃんに腕を押さえられていたのだ。

「こっちは 製造の渡来巌男(とらいいわお)君 一緒にフェアをやるんだ。もう ひとりが急遽来れなくなって 僕が 代打になったんだ」

「えっ トライ? 祝おー?」と、私が反応したんだけど、皆には無視されたみたい。

そして、渡来さんの希望で串カツが食べたいからって、人がぞろぞろと行き交うところを歩いて・・・私は、紳おじちゃんの手を離さなかった。でも、串カツって初めて食べたんだけどおいしくて、特に豚とタマネギのと青唐辛子を好んで食べていた。

「実海ちゃん 中学生になったんだろう? 仲の良い友達が出来たんで、皆と一緒が良いからと公立に行ったんだってなー 絢ちゃんがこぼしていたよ あの子は強情なんだからってー」

「そーなんだよ 絢と一悶着あったんだよ なぁ みゅうみゅん?」と、
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