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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
エピローグ(灰獅子隊・リィン隊)
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リア、リーシャに次ぐトップアーティストであるシュリ・アトレイドであった。主従揃って平民を正妻として迎えた事から、エレボニアの長年の問題であった貴族と平民の軋轢をなくす大きな切っ掛けの一つになったという………





<灰の指し手> ミルディーヌ・ユーゼリス・ド・カイエン



ヨルムンガンド戦役後はトールズ士官学院にZ組の生徒として入学し、新生Z組の一員として”特別実習”という形でエレボニアの復興に貢献しつつも、エレボニア貴族の筆頭であるカイエン公爵家の当主の務めも果たしていた。トールズ卒業後はカイエン公爵家の当主の務めに専念し、内戦とヨルムンガンド戦役で荒れたラマール州の領土の復興と、州都オルディスの発展に注力した。オルディスの発展の(かなめ)となったのはオルディスに建てられたメンフィル帝国の大使館が誘致した異世界からの商人達であり、異世界の商品ばかりが集まった商業施設の建設に投資し、その投資はミルディーヌの読み通り大成功し、後にオルディスはゼムリアでも最大規模の港湾都市にして異世界商業都市の二枚看板を誇る都市に発展する。また、リィンの妻にして使徒の一人になったミルディーヌはヨルムンガンド戦役時に得たメンフィルからの信頼も含めて政府や王家すらも頭が上がらない存在ではあったが、決してその立場に奢る事なく王家や政府に協力的な態度でエレボニアの復興や発展に貢献した。

ミルディーヌ自身が後を託しても大丈夫と判断する程成長したリィンとの間にできた息子に爵位を譲ったミルディーヌはオリヴァルト王子から宰相の座を引き継いでエレボニアの宰相としてエレボニアの統治・外交の両方に携わり、アルノール王家を支えた。そしてセドリックの崩御後、後任に宰相の座を譲ったミルディーヌは心からの忠誠を誓った男性にして愛する夫であるリィンを政治・外交面で支えることとなる。後世ではヨルムンガンド戦役時の立ち回りやその後の経歴から大変な策士だと評価されていたが、彼女のリィンへの忠誠や愛は永遠に不滅であったという………




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