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格闘植木
第二章

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「いいな」
「わかりました、しかし俺も話聞いてましたけど」
 奥方の話をとだ、皇流は来須に話した。
「面白いって言われても」
「それでもだな」
「具体的にはな」
「思いつかないですか」
「どうしたらいいんだろうな」
 腕を組み深く考える顔で言った、二人共作業服姿だが暑いのでそれぞれ上はティーシャツ一枚である。
「一体」
「ユーモアですね」
「ああ、何かあるか?」
「それなら彫刻とかどうですか?」
「彫刻?」
「はい、ミケランジェロみたいな」
 皇流は具体的な例を話した。
「ああした感じで」
「ダビデ像か」
「どうでしょうか」
「あれは全裸だから駄目だな」
 それはとだ、来須も話に乗った。
「だから他のにするか」
「そうですか」
「服を着たのがいいな」
「それで彫刻みたいなのですね」
「何かないか」
「じゃあゲームですね」
 皇流は自分の趣味から話した。
「そっちですね」
「ゲームか」
「格闘ゲームのキャラなんかどうでしょうか」
「それにするんだな、木の切り方を」
「どうでしょうか」
「面白そうだな、俺も昔はよくゲーセン行ったしな」
「それで遊んでましたね」
 皇流はそれならと応えた。
「そうなんですね」
「ああ、だからな」
 それでとだ、来須は笑って言った。
「それなりにキャラも知ってるしな」
「格闘ゲームのキャラですか」
「それでいくか、じゃあやるぞ」
「どのキャラにするんですか?」
「それはな」 
 まさにとだ、こう言ってだった。
 皇流に自分のスマートフォンにそのキャラを出してそうして皇流に話した。
「このキャラだよ」
「あっ、そのキャラ俺も知ってます」
 そのキャラを見てだ、皇流も応えた。
「有名ですよね」
「そうだよな」
「それならですね」
「ああ、木はな」
「そのキャラでいきますね」
「そうするな」
 こう言ってだった。

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