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第四十四話 地絆その八

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「きっとな」
「それでなのね」
「あいつに教えてもらってだ」
 料理それをというのだ。
「今以上にな」
「美味しいものを作るのね」
「そうしたらいい、小鳥の料理は本当に美味い」
 今は別々となっている彼女のことを親しみに満ちた笑顔で話した、そこにはこれ以上はないまでの愛情があった。
「だからな」
「わかったわ。それではね」
「戦いが終わったらな」
「私貴方の妹さんに教わるわ」
 料理、それをというのだ。
「きっとね」
「そうしてくれるな」
「私もまだまだ至らないわ」 
 颯姫はこうも言った。
「そのことがわかってきたわ」
「そうなんですか」
「これまでは何でも分析して行って行けばいいと思っていたけれど」
 ??に応えて話した。
「けれどね」
「そうじゃないですか」
「ええ、人間は機械と違っていて」
 それでというのだ。
「色々不確定要素が多くて」
「そうですね、確かに」
「豊か感情があるわ、そしてその感情は」 
 これはというのだ。
「人間が人間となる」
「そうしたものですか」
「それが豊かになればなる程」
 微かに考える顔になって言うのだった。
「人はよくなると思うわ。だから私は」
「まだまだですか」
「そうね」
「お考えですか」
「今は」
 こう言うのだった。
「人間性がどれだけ大切かと」
「そう、人間は色々あるけれどね」
 庚はこう言った。
「私達も人間だし」
「悪いものじゃないわ」
「滅ぼしても」
「私達がというのね」
「地の龍として」
「そうよ、決してね」
 颯姫にさらに話した。
「悪いものではね」
「ないのね」
「だから人間性を豊かにすることも」
 このこともというのだ。
「いいことよ、それでね」
「私もなのね」
「これからもね」
 まさにというのだ。
「人間性を豊かにしていくことよ」
「それじゃあね」
「ええ、人間を学んでいって」
 そうしてというのだ。
「人間性をね」
「豊かにしていくわ」
「そうすればお料理だけでなく」
 今話していることに限らずというのだ。
「他のこともね」
「よくなるのね」
「そうよ」
 その通りだというのだ。
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