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炎上より食べ歩き
第二章

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「今のお話の流れだと」
「俺がユーチューバーとかになるならか」
「もうね」
「食べ歩きとかそういう食べものの紹介か」
「若しかしたら当たるかも知れないわ」
「そこは運か」
「それと宣伝ね」
 これが重要だというのだ。
「エックス、フェイスブック、ラインと」
「色々あるか」
「そうしたもので熱心で宣伝もして」 
 そうもしてというのだ。
「やっていくことね」
「やっても無駄とかはか」
「思ったら負けよ」 
 妹の今の返事は冷たいものだった。
「為せば成る、何もしないとね」
「何もならないか」
「そう思うならね」
「じゃあやってみるな」
「また何かあったら言ってね」
「知恵出してくれるか」
「私に出せるものなら」
 こう返すのだった、そしてだった。
 正田は実際に動画チャンネルを開始した、文豪や歴史上の有名な人物の好物を自分で作って紹介したり馴染みの店に行って食べて紹介した、すると。
「宣伝もあってな」
「視聴いいの」
「予想以上にな、まあ程々か」
「そうなのね」
「ああ、ただ収入にはなってるな」
 程々でもとだ、正田は述べた。
「有り難いことにな」
「それは何よりね」
「少しでも収入になればいいな」
 兄はやや素っ気ない声で述べた。
「俺は本職あるしな」
「サラリーマンね」
「無理しないでな」
 そのうえでというのだ。
「やっていくな」
「頑張ってね」
「それで今度は聖徳太子の好物紹介するつもりだけれどな」
「蘇ね」
「自分で作るか、凄い手間かかるな」
「それなら市販で売ってるわよ」
「そうか、じゃあ買ってみたのとな」
 それと、というのだ。
「自分で作ったの両方な」
「動画に載せるのね」
「そうするな」
 こう言って仕事で時間がある時に自分で作ったその調理の状況と食べてみた感想そして市販のものも通販で食べた場面も紹介した、そうしてそれなりの視聴を得てよしとした。その公告収入で妹にお菓子を買ってアドバイスのお礼としてプレゼントすると笑顔で喜ばれた。


炎上より食べ歩き   完


                     2023・11・21
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