第一章
[2]次話
ヘリの整備は万全に
海上自衛隊の航空基地で整備塀をしている海士長長谷部常義細面でやや小柄で痩せて丸い目と小さな唇を持っている彼はいつもだった。
ヘリコプターの整備にあたっていた、それがない時は草刈りや訓練等をしていた。そうして日々を過ごしていたが。
仕事は真面目で上官の工藤康夫四角い顔で大きな丸い目と太い眉を持つ四十代で一等海曹の彼にもこう言われていた。
「仕事ぶりよくで真面目だからな」
「それで、ですか」
「ああ、お前この前延長しただろ」
「三年から」
一般入隊の自衛官の任期は三年でそこから延長か退職となるのだ。
「そうさせてもらいました」
「だったらな」
「このままやっていってですね」
「そうだ、三曹の試験受けてな」
「下士官になることですね」
「そうしろ」
高校を卒業してすぐに入隊した彼に言うのだった。
「そうしたらもうな」
「定年まで自衛隊にいられますね」
「そうなるからな」
「受けます、絶対に」
「そうしろよ、そっちの勉強もしろよ」
「そうしていきます」
こう言ってだった。
彼は日々の仕事に励みかつ三曹即ち下士官も目指していた、その中で彼の所属している基地が国民に対してのレセプションを開き。
色々なものを展示しまたもてなしをした、そこで自衛隊の兵器を紹介したりもしたがその中でだった。
中学生と思われる少年が解放されている格納庫で展示されているヘリコプターを見てこんなことを言った。
「凄く頑丈そうですね」
「兵器だからね」
長谷部はヘリの傍にいる、そこから少年に穏やかな声で答えた。
「やっぱりね」
「頑丈なんですね」
「そうだよ、凄くね」
「そうでしたら」
少年は長谷部の話を受けてこんなことを言った。
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