暁 〜小説投稿サイト〜
虎の出産
第二章

[8]前話
「ミュウ」
「ガウ」 
 ケイトリンは優しく舐めた、そしてだった。
 彼女は二匹の雌の自分の子供達、マーサとカーサと名付けられた彼女達を育てハジメタ、ダーランドはその彼女達を見つつ獣医に話した。
「もうすっかりです」
「元気になりましたね」
「はい、そして」
 それにというのだ。
「この通りです」
「幸せに暮らしていますね」
「そうです、難産で」
「大変でしたね」
「そうでしたが」
 それがというのだ。
「今はすっかりです」
「皆元気ですね」
「父親のガウェインも」
「ガウ」
 雄の虎も来た、そしてだった。
 家族と寄り添った、ダーランドはその様子を見つつ話した。
「元気ですし」
「家族全員ですね」
「仲よくです」
「それはいいですね」
「はい、ですから」
 それでというのだ。
「何よりです」
「そうですね、しかし」
 獣医は夫と共に子供達の傍にいるケイトリン、子供達を優しく舐めている彼女を見つつダーランドに話した。
「彼女はとても優しいですね」
「ええ、そうした母親ですね」
「だからこそですね」 
 それ故にというのだ。
「出産の後で」
「最初の娘、マーサをですね」
「助けましたね」
「そうですね」
「そしてこれからも」
「優しい母親として」
「子供達を育てていきますね」
 今実際にそうしているケイトリンを見て話した、母虎はとても優しい目をしていた。二人はその目も見てさらに笑顔になった。


虎の出産   完


               2023・11・16
[8]前話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ