暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生の落語
第十一幕その十一

[8]前話 [2]次話
「一度読むと」
「忘れられないんだ」
「頭から離れないよ」
 そうなっているというのです。
「本当にね」
「そうなったら勝ちだね」
 まさにとです、王子は言いました。
「漫画家さんの」
「そうだよ、テレビのお笑いなんて頭に入らないね」
「そうだよね」
「面白くなくてね」
 まさにその為にというのです。
「観てもね」
「頭に入らなくて」
「一瞬で忘れるよ」
「そんなものだね」
「けれどそうした漫画は」
 こちらはというのです。
「本当にね」
「勝ってるね」
「そうだよ、努力もね」
 これもというのです。
「出てね」
「それでだね」
「面白いんだ、才能があって」
「その才能を努力で磨いているから」
「いいんだ」
「ギャグ漫画はだね」
「あと面白いものは面白いってね」
 その様にというのです。
「評価して何でもつまらないとかね」
「そう言うのはだね」
「これは違いがわかるとかじゃなくて」
 そうでなくてというのです。
「何でもないよ」
「批評でもだね」
「ただ作品を悪く言うなんてね」
「誰でも出来ますね」
「そう、けれどね」 
 それでもというのです。
「口を開けば作品をけなす、落とす」
「そんな人の言葉聞きたくないですね」
「こんな人は自分は何もしないから」
「碌な人にもですね」
「ならないよ」
 そうだというのです。
「まず確実にね」
「そんなものですね」
「面白くないと言われても」
「やってる人の方がかな」
「いいに決まってるよ」
 先生は断言しました。
「漫画だってそうだよ」
「ひいては落語もかな」
「少なくとも笑わせようと思って」
 そしてというのです。
「全力でやってるならね」
「そうした人の方がだね」
「断然ね」
 まさにというのです。
「悪く言うだけの人とはね」
「全く違うね」
「住んでいる世界がね」
「そこまで違うんだ」
「偉そうに何でも落として言う人はそれで満足して」
 それでというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ