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配役無数
第四章

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「意味ないしね」
「触って触られて」
「舐めて舐められてね」
「あと何があっても」
「あれをね」
「私の、ですから」
「昔はね」
 かつてはというのだ。
「実際にはね」
「そうしなかったですね」
「それで出すのも」
 これもというのだ。
「平成の最初の頃までは」
「前の世紀までは」
「本当でもね」
「外でしたね」
「それが今ではね」
「普通に、ですよね」
「そうなったからね」
「昔に比べてなんですね」
 ひびきは今のそうした女優として応えた。
「大変ですね」
「現実としてね」
「そうなんですね」
「作品の本数もね」
 こちらもというのだ。
「昔の女優さんはこんなによ」
「なかったんですか」
「活動中二十本一時間収録の作品がね」
「今二時間位で一年で」
「三十本はあるわね」
「本当に何十本も」
 ひびきは先日インタビューの時に話したことを思い出しつつマネージャーに対して応えた、周りは撮影の準備で忙しい。ひびきは既に整えているが周りはまだだった。
「そうですね」
「だから大変さはね」
「昔よりもですね」
「遥かにだけれどね」
「昔はそうだったんですね」
「それが今ではね」
「実際にで」 
 そうした行為を行ってというのだ。
「外でもなくなったんですね」
「その方が視る人達がね」
 肝心の彼等がというのだ、作品を購入する。
「興奮するから」
「興奮するかどうかですね」
「もうそれがよ」 
 何といってもというのだ。
「重要でしょ」
「ですね、興奮しないと」
「誰も買わないでしょ」
「それが現実ですね」
「だからひびきちゃんもね」
 彼女もというのだ。
「触って触られて」
「舐めて舐められて」
「実際にでね」
「本当にそうされて」
「そして二時間の作品を」
「年に何十本も出しますね」
「その役もね」
 こちらもというのだ。
「物凄く多いのよ」
「そうなってるんですね」
「需要に応えて」 
 そうしてというのだ。
「供給も成り立つでしょ」
「資本主義ならですね」
「だからね」
「本数も多くなって」
「そこでの役柄もね」
「多いんですね」
「最初から女子高生や先生や人妻さんはあったけれどね」
 こうした役柄はというのだ。
「それでもね」
「増えたんですね」
「そうよ、だからね」 
 それでというのだ。
「これからもね」
「何かとですね」
「色々な役を演じてもらうから」
「このお仕事していたら」
「そうよ、じゃあこれからも」
「頑張っていきます」
 ひびきは頷いて応えた、そしてその作品の収録に挑んだ。そして政治家役も行ってバニーガールも好評だったが。
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