暁 〜小説投稿サイト〜
IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
海×遊び
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 今日から3日間の臨海学校です。
 あの後パッケージインストールが終了した瞬間に整備室に入ってきた織斑先生に二人揃って捕まって3時間近くお説教を受けました。
 確かに私たちが悪かったとは言え正座で夜中に3時間はきつかったです。リース先輩は目を開いたまま寝てたような気がしましたけど。

「えー、本日はー、えー、晴天にも恵まれー、えー……」

「何一人でボソボソ言ってるのカルカルー?」

「なんでもないです」

 昨日徹夜気味だったのでテンションおかしいんです。気にしないで下さい。
 午前中は丸々バス移動なのですが……何故私の席の隣はのほほんさんなんでしょうか? いえ、まあ箒さんはいつも通り一夏さんの近くの席を取りに行ったので仕方ないんですけどね。そもそもこういう時の席順なんてあってないようなものですし。
 ちなみに一夏さんの隣はシャルロットさん、通路を挟んだ席にはセシリアさんとラウラさん、一夏さんの後ろの席に箒さんという感じです。

「はい、カルラもどうぞー」

「あ、ありがとうございます」

 後ろの席の櫛灘さんが棒状のお菓子、ポックーを席の間から差し出してきたのでありがたくそれを受け取ります。

「あー、ね、ねくっしー! 私も私もー」

「あんたはさっき食べたでしょ」

「もう1ぽーん」

 そういいながらのほほんさんはまるで小動物のようにぴょんぴょんとはねます。可愛い……んですけど埃が立つので止めてください!

「私のあげますから跳ぶのやめましょう」

「わーい、ありがとカルカルー。あむあむ」

 私がポックーを差し出すとのほほんさんは自分の手で持たず私の手から直接食べて始めました。ウサギに餌をあげてるのと同じ感覚です。癒されます。
 その時、バスがトンネルから抜けました。一瞬太陽の眩しさで眩み、慣れたときに広がっていたのは一面の海。

「海だぁ!」

 バスの中が俄かに騒がしくなります。海、久しぶりですね。本国にいた時ぶりですから3ヶ月は行って無いでしょうか。感覚忘れてなければいいんですけど。


―――――――――――――――


 私たちがお世話になるのは旅館「花月荘」。IS学園の臨海学校は毎年ここで決まっているらしいです。そういうわけなのでこの旅館の従業員の方はほとんどが女性らしい。
 少し高台に作られた旅館、部屋は全て海が見える位置に作られていてとても気持ちいいものです。夏じゃなくても十分楽しめますね。ここまで純和風のものは初めてなのでドキドキの方が強いです。

 初日は終日自由時間ということで、部屋に荷物を置いた私たちは当然海に繰り出す予定です。

「ど、どうだ? 変じゃないか?」

「ええ、とても似合っていると思いますよ。ね?」

「うん
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