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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
準備
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を終えたら寝るとしましょう。
 えへへ〜、前から欲しかったんですよねこれ。んー、重さといい大きさといいグッドです! 特に標準タイプですけどスコープ付き! 更にはサービスで銃剣もオマケ付きだ! 太っ腹ぁ!
 買ったの私で完全自腹ですけどね!

 ん? あれ、何だろ。マガジンに何か紙が入ってる……? しかも何か書いてある?

 ………これって……
 本気ですか……はあ……こんなギリギリに見つけてしまうなんて。私も運が悪いです。
 しかしいくら国からの指示を公に出せないからってこんな指示の出し方がありますか! 私の私物なんですよこれ!

 言っても始まりません。今から行ってもリース先輩起きてますかねえ。

コンコン

『おーい、カルラー? 起きてるか?』

「リース先輩?」

 なんという偶然、じゃありませんね。扉を開けるといつも通りジャージのリース先輩が立っていました。私もう寝巻きですよ?
 それ以前にここ一年生の寮なんですけどこんな時間にどうやって入ってきたんですか?

「よ、起きてたか。本国からの通達は来てるよな?」

「え、ええ。今からそちらを訪ねようかと」

 やっぱり根回しは万全ですか。だからジャージなんですね。

「んじゃちょうどいいや。行くぞ」

「は、はい。よろしくお願いします」

 そう言ってリース先輩と共に寮を出る。ってあれ?

「あのー、リース先輩? 他の学年の人は違う学年の寮には入れないはずでは? それにこの時間帯だと警備員もいますし警報機もついているはずですよね?」

「んー? そこら辺はちょちょいってハッキングをな」

 うわー……もう知らない。もう知らない!

「しっかしこんな直前にパッケージインストールとはなあ。私が実験用に持ち出してなかったらどうするつもりだったんだ?」

 さらっとすごいこと言ったこの人! え! いくら実験用でもその言い方だとまさか勝手に!?

「それ勝手に持ち出したんですか!?」

「内緒な」

 それってもしかしなくても……

「バレててそれで帳消しにしてやるって意味じゃないんですか?」

「あ、やっぱり?」

 はあ、機械の事になると目が無いんだから。
 ……着替え持って行かないと作業できないですねー。ふあ、眠いです。
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