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おぢばにおかえり
第七十七話 おみちの本その十二

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「例え嫌いな人でもね」
「僕に好感持ってくれます?」
「少しずつね」
「そうなんですね」
「新一君嫌いな人に好かれようと思わないけれどね」
「絶対に思わないですね」
「そうよね、露骨過ぎるから」
 嫌いな人への態度がです。
「今さっき言った画鋲もやるでしょ」
「それが出来るなら」
「それは本当にやったらはったおすからね」
「何をしても感謝しない人もいますから」
「そんな人そうそういないと思うけれど」
「僕は結構会ってきてるんで」
「新一君の人の置引き寄せも凄いけれどね」
 お話を聞く限りではです。
「いい人とそうでない人の違いがね」
「だから嫌いな相手はです」
「徹底的に嫌う様になったのね」
「そうですね、元々はらだちが凄くて」 
 自分で言ってきました。
「ですから」
「つくづくそこが新一君の問題だと思うわ」
「だからこそおみちの教えをですね」
「実践していってね」
「そのことが大事ですね」
「そうしてね、教典とかを読むことも大事だけれど」
 それ以上にです。
「おみちはまずはね」
「実践ですね」
「そうよ、だから八十過ぎの方でも」
 それでもです。
「動かれるのよ」
「足が悪くてもひのきしんされる方ばかりで」
「手が悪くてもね」
「あれは凄いですね」
「出来る限りのことをね」
 それをです。
「させてもらうのがよ」
「おみちで、ですね」
「ひのきしんなのよ」
「そうなんですね」
「そうしてるから」
 おみちの人達の多くはです。
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