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オズのカリフ王
第九幕その一
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               第九幕  天空のお城で
 ポリクロームの案内を受けて精霊の連合王国を訪問してです。
 皆は最後まで最高のおもてなしを受けてそれから次の国に向かいましたが笑顔で手を振り合ってからでした。
 ノーム王達は飛行船に乗り込みました、そうして次の目的地に向かいましたが。 
 つぎはぎ娘は皆にです、こんなことを言いました。
「いや、お空もいいわね」
「どうしていいのかしら」
 そのつぎはぎ娘にビリーナが尋ねました。
「一体」
「だって色々な生きものや人がいてね」
 つぎはぎ娘は即座に答えました。
「国も場所もあるからよ」
「それでなのね」
「ほら、お空自体にもね」
 飛行船の外、三百六十度見えるそちらのお話もしました。
「賑やかにね」
「お魚や鳥が飛んでいるからっていうのね」
「色々なね」
「だからなのね」
「そうよ、それでね」
 そうした世界だからだというのです。
「あたしこれまでも何度もお空の旅もしてるけれど」
「その都度思うのね」
「ええ、いいものだってね」
 その様にというのです。
「思うわ」
「そうなのね」
「イルカもいるしね」 
 見ればすぐ傍にイルカの群れがあって泳いでいます。
「恐竜もいるしね」
「恐竜?いないでしょ」
「ほら、いるじゃない」
 つぎはぎ娘が指差した先にです。
 イルカそっくりの生きものが群れで泳いでいます、つぎはぎ娘はその生きものを指差しながらビリーナにお話しました。
「あそこにね」
「あれイルカでしょ」
 ビリーナはその生きものを見てこう言いました。
「形も大きさも」
「違うわよ、あれはイクチオサウルスよ」
 つぎはぎ娘は違うと返しました。
「恐竜よ」
「そうなの」
「そうよ、よく見ればわかるわよ」
「そういえば」
 ビリーナはそう言われてでした。
 その生きもの達をじっくり見ました、そのうえで頷きました。
「そうね」
「でしょ?違うでしょ」
「そっくりだけれどね」
「だからあたしも言ったのよ」
「恐竜もいるって」
「見えるってね」
「あんた間違えてなかったわね」
 ビリーナもこのことを認めました。
「間違えていたのは私よ」
「わかってくれたらいいわ」
「それじゃあね」
「いや、厳密に言うとつぎはぎ娘も間違っているよ」
 ところがここでキャプテンビルが言ってきました。
「イクチオサウルスは恐竜じゃないよ」
「そうなの?」
「うん、昔はそう呼ばれていたけれど」
「今は違うの」
「大型の水棲哺乳類だよ」
「そう呼ばれているの」
「今はね」
 こうお話するのでした。
「何でも骨格のことでね」
「それでなの」
「そう呼ばれているんだ」
「じゃあプレシオサウルスとかティロサウル
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