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博士の挑戦状
第七十九話

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                第七十九話  朝起きて
 博士は朝起きると小田切君に言った。
「朝飯を食ったらな」
「どうされますか?」
「読書じゃ」
 それを楽しむというのだ。
「午前中はな」
「何を読まれます?」
「ラノベじゃ」
 一言で答えた。
「それを読むぞ」
「そうですか」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「楽しむ」
「ライトノベルを読まれて」
「そうじゃ、面白い本ならな」
 それならとだ、博士は答えた。
「わしは何でも読むな」
「そうですね」
 小田切君もそのことを知っていて博士の言葉に頷いた。
「博士はどんな本でも読まれます」
「それでじゃ」
「今日は午前中はライトノベルを読まれますか」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「午後は午後でな」
「どうされますか?」
「昼めしの後で沖縄に行って来る」
 こう言うのだった。
「本島にな」
「沖縄ですか」
「カイザージョーに乗ってな」
 そのうえでというのだ。
「行って来るぞ」
「それで何されますか?」
「海を見て来る」
 博士はあっさりとした口調で答えた。
「そうしてくるぞ」
「それだけですか」
「今日は別に小悪党狩りをするつもりもないしのう」
 それでというのだ。
「だからな」
「ただ海を見て」
「それで帰って来る」
「何時帰られますか?」
「夕食までにはな」
「そうですか、それじゃあ」
「まずは読書じゃ」
 こう言って今読んでいるライトノベルの単行本を出した、そしてそれを読んで午前中を過ごしたのであった。


第七十九話   完


                   2023・7・14
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