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ドリトル先生の落語
第七幕その四

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「銀座とかね」
「そうしたところで豪遊したいですね」
「そんなことしかね」
「考えていないですか」
「そうかもね、まあ学校の名前を芸名に入れた」
 先生はこれまでで最もどうかというお顔でトミーにお話しました。
「大阪出身でアニメでお巡りさんの声をした」
「ああ、あの人ですね」
「あの人までになったら」
「どうにもならないですね」
「もうあそこまで酷いとね」
 それこそというのです。
「お笑いでも何でもないよ」
「そうなりますか」
「あの人は元だよ」 
 現役でなくて、というのです。
「最早ね」
「お笑い芸人じゃないですか」
「だって面白いことを言うどころか」
 そうでなくてというのです。
「流言飛語を言い回ってる」
「そんな人ですね」
「何か北新地でね」 
 先程お話に出たあの場所でというのです。
「物凄く尊大に言ってるそうだし」
「お店の中で」
「そうみたいだよ」
「そんなに偉そうなんですか」
「理屈ばかりでお店の人にも頭ごなしに言って」
 そうしてとです、先生はトミーが出してくれたお茶を飲みながらそのうえでお話をしていくのでした。
「酷いらしいよ」
「お笑いはやっぱり」
「輿が低くないとね」
「その尊大さが出て」
「よくないね」
「そうですよね」
「横山やすしさんだってね」
 この人もというのです。
「確かに破天荒で」
「物凄かったよね」
「逸話聞いていたら」
「お酒に暴れてで」
「無頼だったね」
「そんな人だったけれど」
 皆にお話します。
「目は温かくてお笑いはね」
「忘れなかったんだね」
「その人と違って」
「そうだったんだね」
「そうだよ、けれどその人はね」 
 先生が元と言ったその人はというのです。
「面白い面白くない以前だよ」
「流言飛語ばかり言って」
「お笑いを忘れた」
「そんな人なのね」
「あれじゃあ運動家だよ」
 そう言っていいというのです。
「本当にね」
「日本で一番酷い人達だね」
「沖縄の基地の前にいて」
「平日のお昼でもデモをしている」
「どうして生活しているかわからない人達ね」
「あの人はギャラを貰ってるけれど」
 そうして生計を立てているというのです。
「けれどね」
「それでもだよね」
「その主張がそのまま運動家で」
「行動もだね」
「そうなっているね」
「やすしさんとあの人の人相を比較すればわかるよ」
 そうすればというのです。
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