スーパーロボット大戦OGs
0058話
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
だろう。そう判断したからメールの返事をしないようにした。それぞれの生活時間の違いもあった為か通信でのやり取りはこれまでなかったが、ユーリアが通信を求めてきても出ないようにしただろう。
だが、それがユーリアの心を傷つけてしまった。あのいつも凛とした表情をしているユーリアが、今は泣きたいのを必死に我慢しているように見える。
レオナもそんなユーリアは初めて見るのか、信じられないといった表情をしている。
「悪いな、色々と心配を掛けたみたいで。だが、これは俺が選んだ道だ。それにユーリアを付き合わせる訳にはいかないだろう?」
「だが! それでも……私は、相談して欲しかった」
「た、隊長?」
俺とユーリアの関係を知らなかったらしいレオナだ。恐らくすぐに戦闘になるものとばかり思っていたのだが、予想外にユーリアの弱い所を見てしまって動揺している。
「アクセル。黙って投降してくれないか? 後の事は私がこの命に代えてもなんとかしてみせる」
「無駄だよ。知られては不味い事を知りすぎている俺達を連邦軍や連邦政府がそのままにしておくと思うか? それにヴィンデルの言っている事は決して間違ってはいない。俺はな、このシャドウミラーの実行部隊の隊長だ。つまり、奴らの汚い所をヴィンデルと同じくらい、いやそれ以上に見てきているんだよ」
「だが! たった1部隊だぞ? たった1部隊で連邦軍全てを敵に回して勝てると思っているのか?」
「さて、それはどうだろうな?」
実際、連邦軍を抜けて俺達に合流してくる兵士も決して少ない訳じゃない。
もっとも、口ではこう言っても、勝てないのは分かりきっているのだが。
「アクセル、現実を見ろ!」
「……悪いな。折角のお誘いだが、俺はシャドウミラーの幹部の1人なんだ。それにここであっさりと降伏したら俺の為に死んでいった奴等になんて言えばいい?」
脳裏をよぎるのは、ベーオウルフからネバーランドを庇って散ったマルティンの姿。
「ならば、力ずくでも私はお前を助けてみせる!」
結局そうなる、か。
「そうだな。その方が俺やお前らしい。分かっていると思うが、手加減は期待するなよ?」
「そちらこそ、数が少ないから負けたなんて泣き言は聞かないからな」
「ふん、あの時の映像を見ているのなら俺が対多数を得意にしている事くらい分かるだろうに」
「見てたから、だよ。アクセルとてまさか手の内を知られているのにそう易々とこちらを倒せるとは思っていないだろう?」
先程までの泣きそうな顔は既に消え、今モニタに映し出されているのはトロイエ隊隊長ユーリア・ハインケルという女戦士の顔だった。
「全機、戦闘用意。相手は連邦宇宙軍特殊部隊のトロイエ隊だ。手を抜くなんて真似はしないで全力で掛かれ」
「全機、戦闘
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ