暁 〜小説投稿サイト〜
IS 転生白書 オリ主が奏でる新しいインフィニット・ストラトス
事件が終わって・・・!
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 学園の地下五十メートル。そこはレベル4権限を持つ関係者のみ入ることを許された、隠された空間だった。
 機能停止した“二機”のISはすぐさま其処へ運び込まれ、分解され、解析にまわされた。
 それから三時間、千冬はアリーナ内外での二つの戦闘の記録を見続けていた。

 「・・・・・・」

 室内は薄暗く、ディスプレイで照らされた千冬の顔は、酷く冷たいものだった。

 「織斑先生?」

 ディスプレイに割り込みでウィンドウが開く。
 ドアカメラから送られたそれには、ブック型端末を持った真耶が映し出されていた。

 「どうぞ」

 許可を貰ってドアが開くと、真耶はいつもよりキビキビした動作で入室した。

 「あの二機のISの解析結果がでましたよ」
 
 「ああ。どうだった?」

 「はい。あれは──両方とも無人機です」

 未だ世界のどの国も開発できていない、ISの遠隔操作と独立起動。それをあの二機が易々と行っていたことは、IS学園の教師全員に緘口令が敷かれるほどの事だった。
 そして、更に悪いことがある。

 「ですが、あの動物型のISは、正確にはISではありませんでした・・・」

 「・・・なんだと?」

 真耶の口から飛び出したその事実は、下手をするとアリーナ内部に侵入してきた無人機よりも厄介な物だ。
 考えても見て欲しい。ISがここまで優遇されているのは、現行兵器では傷一つ付ける事が出来ないという点があるからだ。
 だが、あの動物型のIS───いや、擬似ISはそれを行った。
 戦闘記録を見る限りは、相川清香が使用したラファールリヴァイブには傷一つ無いように見えた。
 だがあったのだ。傷ではないが、シールドエナジーが確かに削られていたのだ。おそらく、ISが清香を守った際に受けた一撃。それで、エナジーの五分の一が削られていた。その量は一撃にしては大きすぎた。

 「動物型にはISコアが使用されていません。出力は遥かに劣りますが、ISコアに類似した別の何か───擬似ISコアが使用されていたんです」

 「・・・・・・」

 「織斑先生、これって・・・・・・」

 「山田君、わからない。これは、まだ私達には分からない問題だ」

 「・・・・・・はい」

 下手をすれば国際問題。いや、それどころかISに対し憎悪を抱いている人間の手に渡れば、ISの殲滅作戦などが行われかれない。
 なにせ、作成方法が分かれば量産し、物量でISを押し切れるのだから。

 その事実に気が付いた千冬はいち早く、この事についての結論を口に出すことを止めさせた。
 真耶も元日本代表候補生にして、IS学園の教師だ。自身の発言の重みには気が付いている。
 さらに世界のブリュンヒルデがこの事についてコメ
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