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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ
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 うす暗くて狭い階段を上って、道路寄りの所が泉希ちゃんの部屋。部屋には、机とベッド、本棚と幾つかの衣装ケースだけ。ポスターとかぬいぐるみなんかは無くて、殺風景な部屋。壁には、縄跳びのロープがぶる下がっているだけなのだ。だけど、本棚には、ずらりと私が眼を通したことのないようなものばかりが・・。

「ふふっ 味気ない部屋でしょ ウチ余計なものは要らないの みゅんはどんなの?」と、ベッドに腰掛けるようにさせてきていた。

「わんねー ・・・ウチはぁー 何も無い あっ 姫野のポスター置いてきちゃったー」

「ふふっ みゆん 無理にウチってゆわんでもええんやでー その方が変やー 自分のこと みゅうみゅんってゆうんやろー? 時々 ゆうてたわー わんねー も? それに、 姫野って なんなん? 観光地かぁ?」

「姫野 知らんかぁー? かっこいいんよ」

「ふーん 興味ないわー」

「なんやー なぁ 泉希は学校に興味ある男の子 おらへんの?」

「あのさー その気持ち悪い大阪弁やめーなぁー 普段の言葉でもええからさー」

「うーん お母さんが できるだけ みんなと合わせた方が・・って」

「まぁ ウチには 要らん そんな気遣い ほんでなー 恰好良い男はおらん 男の子はみんなしょーもないのばっかりやー 利勝も昔から近くやねけどなー あいつは ヘタレや!  みゆんは誰かいるん?」

「・・・うーん みゅうみゅんなぁー 好きな人居てる ・・・ この近くに住んでるよ たぶん」

「えぇー そんなん いつ 知りあったん?」

「この3月まで うちの島に 島留学ってのかなー 学校が嫌になった子とかを一時的に島のみんなで預かるの だから たっ君は去年の4月から3月まで 一緒やった」

「ふぅ〜ん その たっ君を好きになったんだ さっき この近くに住んでるって言ってたんやんかー そこ知ってるん?」

「はっきりとは知らん でも住所は知ってるでー お母さんの昔の同級生の息子なんだって 帯屋さんとか・・・」

「あぁー あー 宮川帯士やんかー ひとつ上やー 知ってるでー 通学班ちゃうけどなー 確か、不登校になってから見かけんわぁー」

「うん そんなことになったって言ってた だから うちの島に来てたんやー」

「そう おとなしいけど、芯の強そうな人でね でもヤンチャなとこもあったカナー  だけど、事件があって それ以来 不登校になったみたい」

「泉希 その事件って 知ってるの?」

「うーん 何となくのウワサだけだよ そんなの みゅんは知らない方が いいかもネ」

「えぇー みゅうみゅんが 知ったら駄目なことなんかぁ?」

「そんなんちゃうけどなー ウチも本当のことは知らんし ただ、ウチはあの時のことおかしい
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