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ママになった雄猫
第一章

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               ママになった雄猫
 ニュージャージー州ベルマーで一匹の成猫と四匹の子猫が保護された、五匹共グレーと白の毛であり最初彼等は親子だと思われたが。
「調べたら違ったよ」
「えっ、そうなんですか」
 彼等を保護した動物保護団体で働いているミッキー=ローン一八〇の背で痩せた明るい顔立ちのアフリカ系の青年の彼は団体の獣医の言葉に驚いた。
「どう見てもそっくりですが」
「いや、それがね」
「親子じゃないんですか」
「成猫は雌じゃないしね」
「如何にも母親って感じなんですがね」
 ローンは保護した彼等を見て言った、成猫は丸くなっている子猫達に寄り添っている。
「ニャ〜〜〜」
「ウニャ〜〜」
「ミャウ〜〜」
「ニャ〜〜ン」
「ニャオン」
「違うんですね」
「これがね、何でも雄猫は前から保護した辺りに住んでいて」
 そうした猫でというのだ。
「母猫に捨てられた四匹の子猫のね」
「面倒を見ていたんですね」
「そうみたいだよ」
「そうですか、立派な奴ですね」
 ローンは雄猫を見て心から言った。
「尊敬に値しますね」
「全くだね」
「はい、本当に」
「幸いどの子も健康だしね」
「じゃあ里親を探しますか」
「そうしようか」
「すぐにでも」
 こう話してだった。
 団体はすぐに猫達の里親を探したが。
 子猫達のうち二匹は雄だったのでチャーリーとニックと名付けられ雌はマーサとカーラと名付けられ。
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