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ドリトル先生の落語
第三幕その十二
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「お顔に出るんだよ」
「そういうことだね」
「まさに」
「内面が外面に出る」
「そういうことよね」
「そうだよ、日本のテレビに出てるマスコミの人達に人相が悪い人達がとても多いこともね」
 このこともというのです。
「そうした理由があるんだよ」
「わかりやすいね」
「そう言われると」
「それならね」
「悪いことばかり言ってやってるから」
「そうなるんだね」
「偉そうに批評やお説教ばかり言う人の人相も見るとね」
 そうした人のお話もするのでした。
「よくないしね」
「そうした人達もだね」
「やっぱり人相悪いね」
「先生の言う通りに」
「そうだよね」
「確かに」
「それはお笑いの人もそうで」
 それでというのです。
「気を付けて見ようね」
「お笑いの人達の人相だね」
「それを見る」
「確かなお笑いの人は人相もいい」
「そういうことだね」
「今お話した通りにね」
 先生はまた鮟鱇を食べて言いました。
「そうだと思うよ」
「先生見ればわかるしね」
「先生人相いいしね」
「穏やかでいつもにこにことして」
「優しい感じでね」
「目の光もそうだしね」
「優しいからね」
 皆は先生もと言いました。
「いつもね」
「実際怒ったことないし」
「誰かの悪口を言ったりね」
「やたら辛辣なことも言わないし」
「偉そうにも言わないしね」
「そうした性格じゃないからね」
 先生はお酒を飲んでから答えました。
「僕は」
「それがいいんだよね」
「本当にね」
「先生はね」
「そうした人だから」
「人相にも出ているんだね」
 皆に応えて言いました。
「そうなんだね」
「その通りだよ」
「先生も生き方が出ているよ」
「そのお顔にね」
「いい生き方をしていて」
「いい人だからね」
「行いもそうだしね」
 それでとです、皆で先生に言います。
「だからだよ」
「先生も人相がいいんだ」
「とてもね」
「お笑いの人じゃないけれど」
「学者さんとして人間として」
「そうした人だからね」
「そうだといいね、人相がいいことは」
 先生は笑顔で、です。皆に応えました。
「元のお顔がいいよりもね」
「いいことだよね」
「元のお顔がよくても人相で違うしね」
「それじゃあお顔立ちより人相がいい」
「その方がいいよね」
「ずっとね」
「そうからね、人相がいいなら」
 それならというのです。
「何よりもね」
「いいよね」
「だから僕達の言葉にも喜んでくれるんだね」
「そうなんだね」
「そうだよ、そして人相がこのままいい様に」
 その様にというのです。
「生きていくよ」
「そうしていってね」
「是非ね」
「先生の今の人相は他ならぬ先生が作ったものだからね」

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