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女性上司も転職してきて
第二章

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「他の会社ならリストラでも」
「八条グループはそれはしないので」
「だから唐揚げの方に行ってもらうわね」
「働いているお店はそのままですね」
「ええ、八条唐揚げの方で詳しいお話があるけれど」
 それでもというのだ。
「貴方はリニューアルしたお店で元通りね」
「働きますね」
「ただ会社と仕事内容は変わるから」
「そのことはですね」
「わかっておいてね」
「わかりました」
「そういうことであっちでも頑張ってね」
 唐揚げの方でもとだ、こう言ってだった。
 皆川は結城を送り出した、結城はそのままだった。
 八条唐揚げに転職配置転換とも言っていいそれを受けてだった。
 店の場所はそのままで唐揚げのチェーン店の店長として働きはじめた、仕事ぶりはタピオカの時と変わらなかったが。
 流行がまた変わった、今度は。
「ケバブですから」
「それが流行でね」
 八条唐揚げの事務所で上司に言われた、
「うちは縮小となって」
「僕のお店はですね」
「その中に入っていてね」
 それでというのだ。
「今度リニューアルして」
「ケバブ屋ですか」
「それになるから」
 だからだというのだ。
「宜しくね」
「所属もそっちになるんですね」
「そうだよ、あと君以外にもね」
 上司はさらに話した。
「ケバブの方に転職する人がいるよ」
「グループ内で」
「そうした人が出るからね」
 だからだというのだ。
「その人ともね」
「会えばですね」
「その時はね」
 さらに言うのだった。
「仲良くね」
「やっていくことですね」
「そうしてくれるかな」
「わかりました」
 結城は上司の言葉に頷いた、そのうえで自分の仕事をしていったが。
 本社のビルでその転職、グループの中から配置転換の様に来た相手と出会ってまずはまさかという顔になった。
 そしてだ、その相手に言ったのだった。
「あの、今度は」
「そう、私がね」
「こちらに転職になりましたか」
「そうなったわ」
「あちらの規模が縮小されて」
「私はケバブの方になったのよ」
「そうなんですね」
 その皆川に応えて言った。
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