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おぢばにおかえり
第七十六話 次の日も会ってその五

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「中学の時受け身知らない生徒を床の上で背負い投げにする先生も見まして」
「それ有り得ないからね」
「何度かお話してますけれどね」
「実際にあったお話なのはわかるけれど」
 それでもです。
「普通の人はそんなことしないから」
「暴力の中でも最悪ですね」
「それ下手しなくても死ぬわよ」
 床の上で背負い投げなんてされるとです。
「後頭部打ったら危ないわよ」
「まともに打ったみたいですね」
「それでよく生きてたわね、その人」
「後遺症なく」
「受け身も知らないのに」
「それでそんな先生が普通に学校にいます」
「奈良県の学校はヤクザ屋さんがいるのね」
 税金でお給料貰ったうえで、です。
「つくづく凄いわね」
「それが僕がいた中学でした」
「そんなところから今は天理高校ね」
「先生は遥かにいいですね」
「というかそこが酷過ぎるのよ」
 あまりにもです。
「下の下の下以下じゃない」
「そんな先生がいるとですね」
「そうよ」
 このこと自体がです。
「普通に有り得ないから、どんな場所でも」
「学校じゃなくてもですか」
「ヤクザ屋さん位よ」
 そんな人がいられる社会はです。
「ヤクザ屋さんの世界でも最低ランクでしょうね」
「暴力だけだとですか」
「それだけでどうにかなれる筈ないでしょ」
「ヤクザ屋さんの世界でもですか」
「その先生人望あったの?あと頭はよかったの?」
「運動会の練習の時威張り散らして嫌われてました」
 新一君は正直にお話してくれました。
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