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博士の挑戦状
第六十四話

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                第六十四話  隕石の雨
 無数の隕石が降り注いできた、炬燵の中に下半身を入れてくつろぎながら観ている小田切君も言った。
「これはね」
「ああ、凄いな」
「桁外れの魔法だね」
 ライゾウもタロも唸って応えた。
「それも二人一緒にって」
「流石先生達だな」
「うん、それに対して博士はどうするか」
 小田切君は真剣な顔で述べた。
「確かに見ものだね」
「全くだな」
「どうするのかな」
 こう話しながら観ていた、そして。
 博士は隕石達に対してだった、車いすに座ったままでいたが。
「見事な攻撃じゃ」
「そう言ってくれるのね」
「私達の魔法を」
「こうでなくてはいかん」
 先生達に実に楽しそうに告げた。
「戦いはな、ではな」
「これからね」
「博士も見せてくれるわね」
「そうしよう」
 こう言ってだった。
 博士は車椅子からあるものを放った、それは。
「!?またミサイルか」
「それにファンネルもだよ」
 ライゾウとタロは車椅子から放たれたものを見て言った。
「それを使ってきたね」
「またな」
「ビームも放ってるし」
「そういうので隕石破壊するんだな」
「それで防ぐんだね」
「そのつもりだな」
「そうだね」
 小田切君もそれを見て言った。
「博士は」
「そうだよな、これはこれでな」
「いいやり方だね」
「攻撃だけじゃない」
「守りにも使うとはね」
「そうだね、流石は博士だよ」 
 小田切君も唸って述べた。
「これはね」
「確実に防げるな」
「そうなるね」
「そうなるよ」
 こう言うのだった、そのうえでだった。
 博士を見た、見れば博士の言う通り先生達が出した隕石が全て博士の攻撃によって破壊されていた。


第六十四話   完


                  2023・5・21
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