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インフィニット・ストラトス〜黒き守護者〜
イギリス代表候補生
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ようもない人間と一緒にするな。織斑を一般の男と考えるな」
「それ、どういう意味だよ。あ、あと俺を呼ぶとか『一夏』でいいぜ」

 律儀だな、こいつ。

「ところ祐人、代表候補生って何なんだ?」
「読んで字のごとく、その国の代表の候補生だ。一部からはエリートと呼ばれてる」
「そう! エリートなのですわ!」

 復活に必要なタイムラグが短いな。
 そしてオルコットは俺たちを指差した。

「本来ならわたくしのような選ばれた人間とは、クラスを同じくすることだけでも奇跡……幸運なのよ。その現実をもう少し理解していただける」

 どちらかと言えばそっちの方が運がよかったんだろうに……。

「そうか。それはラッキーだな」
「……馬鹿にしてますの?」
(お前が幸運だって言ったんだろうに……)

 俺はつい頭を抑えていた。

「大体、あなたISについて何も知らないくせに、よくこの学園に入れましたわね。男でISを操縦できると聞いていましたから、少しくらい知的さを感じさせるかと思っていましたけど。そっちの方はまだ覚えがあるようですが、その容姿、どうにかなりませんの? もう少し前髪を切ったらいかがです?」

 そう。今の俺は前髪が少し長く、目を隠している。そして黒だ。

「まぁ、どちらにしても期待はずれですけど」
「俺に何かを期待されても困るんだが。というか容姿をどうこう言うなよ。祐人に謝れ」

 なんか知らないけど、この二人を蹴り飛ばしていいかな?

「ふん。まあでも? わたくしは優秀ですから、あなたのような人間にも優しくしてあげますわよ」

 いらねぇよ。というかそんな暇なんてないっての……。

「ISのことでわからないことがあれば、まあ……泣いて頼まれたら教えてさせ上げてもよくってよ。なにせわたくし、入試で唯一教官を倒したエリート中のエリートですから」

 教官なら俺も倒したけど。俺が初心者とはいえ、山田先生は手強かった。

「入試って、あれか? ISを動かして戦うってやつ?」
「そうですわ」
「あれ? 俺も倒したぞ、教官」
「は……?」

 へぇ、こいつも倒したんだ………。一応真意を確かめるか。

「なぁ一夏」
「何だ?」
「お前、何に乗って戦った?」
「え? 打鉄だけど……」

 このとき、俺はまぐれだと思った。

「じゃあ相手は? 俺が知っている人か?」
「ああ。山田先生だった」
「まぐれだな」
「酷くねぇ!? 確かにまぐれだけどさ!」

 ほら。やっぱりな。
 大体、素人があの人に勝てるわけがない。高性能な専用機を俺みたいに持っていない限り。

「そういう祐人はどうだったんだよ」
「山田先生にギリギリ勝った」
「え? ギリギリなのか?」
「……
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