第二章
[8]前話
「さもないとね」
「危ないですか」
「どちらも怖い虫がいるからね」
寄生虫がというのだ。
「だからね」
「それで、ですか」
「冷凍していても」
「用心してですか」
「ちゃんと火を通して」
そのうえでというのだ。
「食べてね」
「そんなに危ないんですね」
「どっちもね、実は」
ここでだ、岡本は。
川魚そして豚肉の中にいる寄生虫の話をした、内臓はおろか身体中に巣食い脳にまで至ると。その話を聞いてだった。
箱崎は真っ青になってだ、岡本に言った。
「わかりました、じっくり火を通します」
「そうしてね」
「それで変わ魚や豚肉を食べる時は」
今だけでなくというのだ。
「よく火を通して」
「そうしてだね」
「食べます」
そうするというのだった。
「本当に」
「自分の為だからね」
「はい、それで」
そのうえでというのだ。
「食べていきます」
「そうしてね、じゃあ飲んで食べていこうね」
「そうします」
こう言ってだった。
箱崎は鮎も豚肉もじっくりと焼いて食べた、それはこのバーベキューの時だけでなく。
自分が家で調理したり焼き肉屋等外で食べる時もそうした、そのうえで美味しくかつ安全に食べていったのだった。
バーベキューで豚肉はよく焼いて 完
２０２３・７・２４
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