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ドリトル先生と桜島
第八幕その二

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「どれだけ失敗したか、犠牲だってね」
「ああ、あったね」
「ソ連で最初に宇宙に跳び立ったのは犬だったわ」
「ライカ犬だったね」
「とても優しくて大人しい」
「そう、あの犬もね」
 そのライカ犬もというのです。
「とても尊いね」
「犠牲だったね」
「宇宙開発の中で」
「はじめて宇宙に飛び立ったけれど」
「宇宙で消えたね」
「そうなったね、またアポロ一号もスペースシャトルも墜落しているし」
 こうしたことのお話もするのでした。
「本当にね」
「宇宙開発には失敗もあって」
「多くの技術と予算を使って」
「犠牲も払った」
「そうしたものだね」
「だから止めようって言う人もいるよ」
 世の中にはというのです。
「けれど宇宙にはね」
「希望があるね」
「それも無限の」
「そうだね」
「言うなら大航海時代の海だよ」 
 宇宙はというのです。
「まだ全くわかっていないけれど」
「そこには無限の可能性があって」
「希望が存在している」
「そうした場所だね」
「それが宇宙だね」
「大航海時代があったからこそ」
 それ故にというのです。
「世界のことが知られてね」
「そしてだよね」
「多くのものが得られたね」
「海を乗り越えて」
「この大航海時代も多くの技術と予算を投じてね」
 そうしてというのです。
「多くの犠牲を払ったね」
「海が荒れるとね」
「津波や台風が起こったらね」
「当時の船はすぐに沈んだし」
「遭難しても危険だし」
「何もわかっていない場所なら」
 皆も言います。
「もうそれで終わりだったね」
「大海原の真ん中で」
「全く何もわかっていない場所で迷って」
「そうなって」
「そうだよ、食べものがなくなったら」
 大海原のど真ん中でというのです。
「もうね」
「終わりだったしね」
「こうしたことでどれだけの人が死んだか」
「壊血病とかもあったし」
「大変だったね」
「けれど多くのものが得られたね」
 大航海時代に海を踏破してというのです。
「これはバイキングも然りだよ」
「未知の欧州に出て」
「海や川を越えて」
「欧州各地を巡って」
「その場所を知って」
「沢山のものを得たね」
「大航海時代もバイキングも侵略だったにしても」
 そう言っていい行為だったとしてもというのです。
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