第二千七百九十九話 優劣を意識しないのは
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第二千七百九十九話 優劣を意識しないのは
ルーマニアはフランス兄妹に笑って言いました。
「おいらが凄い?そんなことないずら」
「いや、だから経済がよくなってるんだよ」
「かなりですわ」
兄妹でルーマニアに言います。
「共産圏でなくなった当初と比べますと」
「別の国みたいだけれどな」
「いや、そんなことないずらよ」
やっぱりこう言うルーマニアでした。
「おいらは駄目な部分も多いずら」
「そう言うんだな」
フランスはルーマニアの言葉に神妙な顔で応えました。
「謙虚じゃねえよな」
「いや、自覚してずら」
それでと答えるルーマニアでした。
「まだまだずらよ」
「そう言うんだな」
「そうずら、あとブルガリアが焦ってるみたいずらな」
「ああ、聞いてるか」
「あいつが来たらあいつにも言うずら」
そうするというのです、ルーマニアは凄くなったと言われても自分ではそうではないと否定するのでした。
第二千七百九十九話 完
2023・7・12
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