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ドリトル先生と桜島
第六幕その六

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「じゃあホテルの人達にね」
「お願いするね」
「お酒は芋焼酎」
「そちらに」
「そうするよ、しかし焼酎もね」
 こちらのお酒自体がというのです。
「美味しいね」
「日本酒もいいけれど」
「焼酎もいいんだね」
「先生にとっては」
「そう思うよ、日本酒の美味しさに感激して」
 日本に来てというのです。
「そうしてね」
「焼酎にもそうなって」
「それでだね」
「今夜も飲むよ」
 笑顔での返事でした。
「そうするよ」
「うん、それじゃあね」
「是非そうしようね」
「今夜は芋焼酎飲もう」
「薩摩芋で造ったね」
 皆も笑顔で応えました、そうしてです。
 先生は皆と一緒に地質調査の後でホテルに戻りました、その途中お掃除をしているお婆さんを見ましたがそのお婆さんはです。
 他には見ない袋を持っていました、その袋は。
「火山灰入れる袋だね」
「鹿児島にはああした袋があるんだ」
「桜島がいつも噴火して」
「火山灰が降るから」
「それで火山灰をお掃除して」
「その灰をあの袋に入れているんだ」
「そうだよ、あの袋は鹿児島県独特のものでね」
 先生も皆にお話します。
「兎に角毎日みたいに噴火するから」
「火山灰がいつも降って来る」
「それでだね」
「お掃除をしないといけないから」
「その灰をどうするか」
「捨てない訳にはいかないけれど」
「普通のゴミじゃないから」
「それで専用の袋があるんだ」
 火山灰を入れるというのです。
「この県にはね」
「そういうことだね」
「鹿児島県独特だね、このことは」
「桜島がいつも噴火しているから」
「それでだね」
「そうだよ、ああした袋があることもね」
 まさにというのです。
「鹿児島県ならではだよ」
「そういうことだね」
「そうした地域性も見られたね」
「それだけ桜島はいつも噴火して」
「それで灰が多いってことだね」
「そういうことだよ、本当に鹿児島ならではだよ」
 先生は皆に微笑んでお話しました、そしてホテルに戻ると皆と一緒にそちらの大浴場に入りました。
 大浴場はサウナに水風呂もあってです。
 見事な湯舟もあります、先生はその湯舟の中に皆と一緒に入って言いました。
「このホテルは温泉でもあるけれど」
「その温泉もだよね」
「こちらもだね」
「桜島だね」
「そうだよね」
「そうだよ、桜島の地熱でね」 
 それによってというのです。
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