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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第三百六十八話 裏切りと脱走 その2
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第三百六十八話 裏切りと脱走 その2
無色主義。
それは何色にも染まらない自由な主義。
そして、この国に『無色主義』による革命を起こすために結成された組織『紅軍連合』。
この物語はカオスと化した敗戦国、新日本に革命を起こすために戦う、若者たちの青春群像劇である。

度重なる組織内での痴漢行為により、手錠をかけられた状態でテント内に監禁されていた宮沢タクヤ。
監禁中に姫先ユイナによって、数多くの拷問を受けたタクヤは、自分に対して好意を抱く二浦ルリコと共に、テントを脱走、下山を実行する。
しかし、その途中、裏切り者を粛正するために、二人を追っていた姫先ユイナに遭遇。
速攻で銃撃を開始したユイナに対し、二浦ルリコは銃で応戦。
しかし、宮沢タクヤの背後からの奇襲により、ユイナは宮沢タクヤに暴行を加えられてしまう。
ユイナが極度のパニック状態になる中で、後から現場に到着した俺は二浦ルリコと銃撃戦を開始。
しかし、実戦慣れしていないルリコが俺に勝てるわけもなく、俺は容赦なく、ルリコの頭部を銃で撃ち抜いた。
ルリコの死を確認した、宮沢タクヤはユイナへの暴行を中断、俺に対して怨嗟の言葉を吐きながら、銃撃を開始。
俺はタクヤとの銃撃戦を開始した。
「なんでだァ?どうしてだァ?なんで、なんで、ルリコを殺したんだァァァァァッ?」
「ルリコは...お前を守る為に戦ったんだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ?」
山林地帯に銃撃音が何度も繰り返される。
宮沢タクヤはゴーカン殺人を繰り返しているせいか、銃の扱いはとても素人とは思えない。その戦闘センスとスキルは、おそらく、度重なるゴーカン殺人の過程で、自分から逃げ回る者を捕らえることで、得たものなのだろう。
天性の殺人センスを持つタクヤと俺の銃撃戦は長期戦になった。
BEI軍基地爆破作戦で狂戦士に覚醒した俺と、度重なるゴーカン殺人により天性のセンスを身に着けたタクヤ。
二浦ルリコとの戦闘で銃弾を消耗していたせいか、俺の銃の銃弾が途中で尽きる。
銃弾を補充している隙を見逃さないほど、タクヤもバカじゃない。
銃弾の補充はつまり、俺の死を意味している。
であれば、頼れる武器はもはやナイフのみ、つまり接近戦である。
しかし、銃を持った相手に対しての接近戦では、こちらが圧倒的に不利。
宮沢タクヤは、銃弾の消耗も気にかけず、俺に向かって銃弾を放ってくる。
「ルリコは、ルリコはなァッ!こんな僕にも優しくしてくれたんだァッ!テントに監禁されているときも、僕に同情的だったのはルリコだけだった?僕がゴーカン殺人がやめられない異常者であることを、ルリコだけは受け入れてくれたんだァッ?なのに、お前はルリコを殺したァッ!お前だけは絶対に許さんぞ!能沢エーイチロウ?」
タクヤに異常者としての自覚があったのか...。

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