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日光にあたることも大事
第二章

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「毎日ジムで泳いでいるし」
「充分運動してるから」
「いいと思うけれどな」
「お母さんは違うのね」
「そこ厳しいんだよ」
 日光に当たることについてはというのだ。
「健康にいいしな」
「心にもよね」
「いいって言ってな」
「そうなのね、それってね」
 姉は弟の話をここまで聞いて言った。
「お母さんが正しいわ」
「俺が健康だからか」
「結果出てるから」
 その弟を見て言うのだった。
「もうね」
「そう言うんだな」
「実際あんたね」
「健康的か」
「どう見てもね」
 身体も心もというのだ。
「だからね」
「お母さんが正しいか」
「だったらね」
 それならというのだった。
「これからもね」
「晴れていたらか」
「お外に出て」
 そうしてというのだ。
「ちゃんとね」
「お日様の光浴びるべきか」
「そうよ」
「毎日六時に起こされてるけれどな」
「それもいいわね」
 早起きもというのだ。
「不規則な生活よりもよ」
「規則正しい生活か」
「どんなお仕事でもね」
「そういうことなんだな」
「そうよ、だからお母さんの言う通りよ」
「出来るだけ日に当たることか」
「そうしていきなさい、将来結婚してお家出てもね」
 そうなってもというのだ。
「いい奥さんと結婚してよ」
「そうしたことは言ってもらうべきか」
「あんた自身の為にね」
 こう弟に言うのだった、佐賀も姉のその言葉に否定したり反論したりするものはないその通りだなと思ってだった。
 頷いてだ、こう返した。
「わかったよ」
「そういうことでね」
「ああ、いい人見付ける様にするよ」
 こう言った、そしてだった。
 後に彼は自分の担当の女性編集者と結婚したがこの人は母によく似ていた、彼女よりはかなり穏やかで優しかったがやはり日の光に当たったり規則正しい生活がいいと言った。それでだった。
 佐賀は健康的に作家活動を続けられた、そのせいか作家として満足出来る活動をしていられた。それは全て健康だからだと実感しながら。


日光にあたることも大事   完


                    2023・6・25
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