第二章
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「成績いいに越したことはないけれど」
「入試が問題か」
「そこでどうか」
「うん、それでそれぞれの大学の赤本も買うから」
入試テストを集めたそれをというのだ。
「弁キョ王するよ」
「そうか、それじゃあな」
「そっちもやっていくのね」
「そうするよ」
こう言ってだった。
岡山は冷静さを保ったまま入試への準備を進めていった、それぞれの大学の入試問題集もしていった。
そのうえで体調管理もしてだった。
入試に挑み全ての志望大学に合格した、そして第一志望の大学の学部に入学することにしたが全てが終わるとだった。
力尽きた様に風邪を引いて寝込んだ、そこで両親に言った。
「いや、何かね」
「全部終わるとか」
「力尽きたのね」
「ずっと合格する為にやってきたから」
それでというのだ。
「それが終わったら」
「そうか、まあな」
「人間ほっとしたら体調崩すわね」
「お前はかなり冷静でもな」
「そうなるのね、あんたも」
「うん、ちょっとゆっくり休むよ」
息子は両親に言った。
「それで入学したらね」
「大学生活送るか」
「そうするのね」
「そうするよ、その前に卒業式もあるし」
高校のそれがというのだ。
「今のうちにね」
「治すんだな」
「そうするのね」
「そうするよ」
こう言ってだった。
岡山は風邪薬を飲んでじっくりと寝た、風邪についても冷静に対処して治した。だが以後彼は大事を冷静に為した後はよく体調を崩す様になった。冷静さは常に保ててもその後でそうなることはどうにもならなかった。
模試の査定で油断するな 完
２０２３・６・２２
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