第二千七百三十四話 まずマスコミが面白がった
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第二千七百三十四話 まずマスコミが面白がった
日本兄妹は堀内が巨人に入団した頃のことを思い出しました、その頃のこの輩はどうだったかといいますと。
「態度悪いなこいつ」
「涅槃のポーズで取材受けるだと?」
「えらいぞんざいな奴だな」
「もう天狗になってるのかよ」
「酷い奴だな」
多くの礼儀作法を守る人は顔を顰めさせましたが。
マスコミはそんな堀内を見て面白がりました。
「これはいいな」
「ああ、ネタになるぞ」
「山梨出身だから甲府の子天狗だな」
「悪太郎って呼ぼうな」
「王長嶋に続く巨人の看板選手だ」
「エースがこれは面白いじゃないか」
こう言ってです。
堀内を持て囃しました、こうしてです。
堀内はぞんざいな態度のまま現役を過ごしました、当時の寮長さんは怒りましたが。
そんなことで態度はあらたまらずです。
「何かルーキーの頃のままですね」
「変わらないですね」
日本兄妹はそんな堀内を見て思いました、そしてそのままこの輩は巨人で立場を得ていったのでした。
第二千七百三十四話 完
2023・6・9
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