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ドリトル先生と桜島
第二幕その七

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「鹿児島では鶏や豚をお刺身で食べたりもするよ」
「えっ、鶏や豚も!?」
「それ大丈夫!?」
「牛や馬ならあるけれど」
「鶏や豚もって」
「先生今寄生虫の論文書いてるけれど」
「危ないんじゃないの?」
 皆このことが気になって言いました。
「いいのかな」
「鶏や豚を食べるのは常でも」
「幾ら何でもね」
「生で食べるのは」
「どうなのかな」
「だからかなり気を使っているよ」
 食べるにあたってとです、先生は皆にお話しました。
「徹底的に冷凍させてからね」
「ああ、そうしてだね」
「ちゃんと殺菌して」
「寄生虫も殺して」
「それで食べてるんだ」
「昔はそうした技術がなかったから」
 冷凍技術がというのです。
「結構ね」
「西郷さんじゃないけれど」
「寄生虫にあたって」
「それで苦しんだ人もいるんだね」
「そうだよ、世界にはそうしたお肉を生で食べる地域も稀にあったりするけれど」
 鶏肉や豚肉をというのです。
「あたる人もね」
「いるんだね」
「やっぱりそうなるよね」
「ちゃんと火を通さないとね」
「駄目だよね」
「中国でもそうした地域があって」
 食文化で有名なこの国もというのです。
「少数民族の村でね」
「それであたる人が出ているんだね」
「それわかるよ」
「淡水魚も危ないけれど」
「鶏や豚も危ないからね」
「その中国ではお料理は大抵火を通すね」 
 今度はその食文化のお話をします。
「これはアメリカでもそうで欧州の多くの国でもだね」
「イギリスでもそうだよね」
「ちゃんと火を通して食べるね」
「そうするね」
「本当に」
「これはだよ」
 まさにというのです。
「寄生虫を殺す為でもあるからね」
「他の殺菌の為にもね」
「ちゃんと火を通して食べるね」
「中華料理もそうで」
「他の多くの国でもね」
「昔、唐代位までは中国も生で食べることが結構あったよ」
 中国の昔のお話もしました。
「膾というのは元々中国のお料理だしね」
「それが日本に来てなんだ」
「お刺身とかになったんだ」
「そうだったのね」
「そうだよ、けれど生ものにあたって疫病が国全体に流行してね」
 そうしたことがあったというのです。
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