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新オズのリンキティンク
第二幕その八

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「チーズ以上にね」
「ウォッシュチーズじゃのう」
「あのチーズも凄い匂いで」
 それでというのです。
「私最初はね」
「食べられなかったか」
「ええ、けれど食べてみたら」
「ウォッシュチーズは美味いのう」
「そして納豆もね」
「案外臭いものはな」
 そうした食べものはというのです、リンキティンク王は述べました。
「これがじゃ」
「美味しいわね」
「うむ」
 実際にというのです。
「そうじゃのう」
「では今から食べましょう」 
 クッキーはにこりとしてお話しました。
「納豆も」
「そうしよう、今では私も大好物の一つだよ」
 カエルマンはにこにことして言いました。
「だからね」
「それでは」
「皆で食べよう」
「そうしましょう」
 クッキーもカエルマンに応えてでした。
 皆で朝ご飯を楽しく食べました、そのうえでホテルを出ましたがリンキティンク王はここで皆に言いました。
「野球は午後じゃ」
「朝は試合ないですね」
 ナターシャが応えました。
「そうですね」
「うむ、だからな」
 それでというのです。
「午前中はお笑いを楽しもうか」
「そうしますか」
「漫才はどうじゃ」
 こちらのお笑いはというのです。
「今日の午前中はな」
「漫才ですか」
「それでどうじゃ」
「それじゃあそちらを」
 ナターシャはリンキティンク王の提案に笑顔で頷いて皆もです。
 そうしました、そしてです。
 皆で一緒に漫才を観ました、すると観客席にです。
 眼鏡をかけて頭を角刈りにした痩せた男の人がいました、ナターシャ達五人はその人を見て驚きました。
「あの人って」
「あの伝説の漫才師だね」
「間違いないよ」
「あの人もオズの国に来てたんだ」
「驚いたわ」
「あの人は外の世界では最後悲しい状況だったそうだね」
 魔法使いは驚く五人にお話しました。
「どうやら」
「はい、色々あったそうです」
「それで寂しい状況になられて」
「お笑いも出来なくなって」
「お酒ばかり飲まれて」
「そうなってしまって」
「自業自得な面も強かったけれど」
 それでもというのです。
「悲しかったね、けれど沢山の人を笑わせてくれたから」
「今はですね」
「オズの国におられるんですね」
「そうされていて」
「お笑いを観ておられますか」
「そうされていますか」
「あの御仁はわしも知っておるが」
 リンキティンク王もお話します。
「一人では漫才はせんらしいのう」
「お二人ですか」
「お二人で漫才をされますか」
「そうした人達なので」
「だからですか」
「今はああしてですか」
「漫才は観てるだけじゃ、何でも喧嘩早い人だったそうじゃが」
 外の世界におられた時はです。
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