第二千七百二十八話 昔は普通だった
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第二千七百二十八話 昔は普通だった
日本にも数多くのヤクザ屋さんがいました、その中でも江戸時代前期の幡随院長兵衛さんは特に有名な人のお一人ですが。
「あの人実はです」
「お寺で生まれたと言われていますね」
「お坊さんに匿われていたといいますが」
「そのお坊さんが実は、です」
匿ったのではなくです。
「実のお父さんだった」
「そうした説もありますね」
「元々は人足斡旋の元締めで」
それで、です、
「そこからです」
「かなりの勢力を持っていましたね」
「そうでしたね、まあお寺とです」
「そして神社はですね」
「そうした筋と関係が深かったです」
日本妹はお兄さんに言いました。
「賭場を開いたり」
「テキ屋もありまして」
「ですからあの人が実はそうでも」
「不思議ではないです」
この辺り真相は諸説あります、ですがそうした世界と寺社の関係が深かったことは紛れもない事実です。
第二千七百二十八話 完
2023・6・6
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