第一話 集うライダー達その七
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しかしだ。女はだ。こう言ったのだった。
「けれど違うわ」
「この連中は悪霊じゃなかったのか」
「近いわ」
近いことは近いとだ。女はデルタに答えた。
「けれど。彼等は悪霊じゃないのよ」
「じゃあ何だ」
ファイズは女を見据えて問う。その周りには今もだ。その者達が迫ろうとしている。
「この連中は」
「魔獣」
女はこう言った。
「彼等は魔獣というのよ」
「魔獣!?」
「この連中は魔獣」
「そう呼ぶのか」
「彼等の世界ではそう呼ばれているわ」
そうだとだ。女は三人のライダー達に答えた。
「彼等はね」
「彼等の世界、か」
カイザはこのことに反応を見せた。
そのうえでだ。また女に問うたのだった。
「では御前とこの連中はそれぞれ違う世界にいるんだな」
「その通りよ」
「複数の世界からこの世界に介入してきている」
カイザはこうも言った。
「そういうことだな」
「頭の回転が速いわね。全てはそのままよ」
「ということはだ」
「スサノオは複数の世界から送り込んできている」
ファイズとデルタにもだ。このことがわかった。
「そういうことか」
「つまりは」
「そうよ。貴女達も結構頭がいいわね」
「頭が悪ければな」
「とっくの昔に死んでいるからな」
「そうね。それに」
しかもだとだ。女はまた言った。
その言葉と共にだ。今だった。
紅達がだ。この声をあげてだ。
「変身!」
「変身!」
それぞれその言葉と共にだ。ライダーに変身してだ。
魔獣達に突き進みだ。薙ぎ倒していくのだった。
その中でだ。仮面ライダー龍騎になっている城戸がファイズに問うた。
「おい、乾無事か!」
「城戸さんか」
「ああ、無事か?」
「何とかな」
無事だとだ。乾も彼に応える。
「生きているさ」
「そうか、それは何よりだ」
「詳しい話は後になるな」
ここでだ。乾は。
右手をスナップさせてだ。それからだった。
再び剣を手にしてだ。女と対峙して告げた。
「御前が何者かはわからないがな」
「それでもだというのね」
「御前は敵だな」
「結果としてそうなるわね」
「それにスサノオがいるのなら」
女の後ろにだ。それならばだというのだ。
「倒す。詳しい話も聞いてやる」
「あの方と戦う為に」
「御前がそれを望むのならそうしてやる!」
こう叫んでだ。ファイズは。
順手に持ったその剣、赤い光を出すその剣を振るいだ。
女に突き進もうとする。その前にだ。
入力してだ。そのうえでだ。
その姿を赤く変えた。その姿になりだ。
女に進む。そのうえで言うのだった。
「これならだ」
「私に勝てるというのかしら」
「少なくとも負けるつもりはない」
それはないとだ。フ
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