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仮面ライダー エターナルインフィニティ
第一話 集うライダー達その六
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「素晴らしい方ね。あの方は」
「糞野郎だ」
 ファイズは女がスサノオを褒め称える言葉を言うのを聞いてだ。
 吐き捨てる様にしてだ。そのうえで言い返したのだった。
「あいつだけはな」
「話は聞いているわ」
 女は三人にこうも言ってきた。彼等の周りには無数の悪霊達が蠢いている。彼等の間合いは間も無くファイズ達を掴めるところにまで達していた。
 その中でだ。女は悠然として言うのだった。
「あの方からこちらの世界のことをい」
「こちらの世界!?」
「今確かに言ったな」 
 まずはファイズとカイザがだ。その言葉の意味に気付いた。
「ということは」
「こいつはやはり」
「そうよ。元々はこの世界の人間ではないわ」
 その通りだとだ。女は言い切った。
「私達の世界では侍がまだいるのよ」
「侍!?」
 デルタがそれを聞いて言う。
「侍がまだいる世界」
「そうよ。その世界から来たのよ」
「言っている意味がわからないな」
 ファイズは女の言葉を聞いてまずはこう言った。
「侍がいる世界。シンケンジャーとかいう連中じゃないな」
「シンケンジャー?」
 その戦士達については女は。
 怪訝な声になってだ。こう言うのだった。
「彼等のことは知らないわね」
「そうか」
「私達の言う侍は生身で刀やそういったものを手にして戦う存在」
「昔ながらの侍だな」
 カイザは女の話を聞いてこう察した。
「そういう存在がか」
「私達の世界の侍よ」
「相変わらず話はわからないが」
 ファイズは女の話を最後まで聞いてまずはこう返した。
「少なくとも御前がこの世界の奴じゃないことはわかった」
「そしてスサノオと関わりがある」
 カイザが指摘したのはこのことだった。
「その二つは確かだな」
「その通りよ」
「じゃあ御前は何者なんだ?」
「私が何者か、というのね」
「そうだ。何者だ?」
「柳生」
 女は名乗った。
「柳生というのよ」
「柳生!?というと」
 柳生と聞いてだ。カイザは。
 いぶかしむ声になってだ。こう女に問い返した。
「あれか。かつて江戸幕府に仕えた柳生家の」
「あの家か」
「確か剣豪も生み出した」
 ファイズもデルタもだ。柳生家のことは知っていた。
「あの家の人間か?」
「まさか」
「しかしこの世界の人間ではない」
 カイザはこのこともだ。話したのだった。
「違う世界の柳生家の女だな」
「そうなるわ。それにね」
「それに?」
「今度は何だ?」
 ファイズとデルタが今の女の言葉に問うた。
「一体」
「何だっていうんだ」
「貴女達が戦っているこの者達は」
 今彼等の前にいるだ。その悪霊そのものの連中のことだ。
「何と呼んでるのかしら」
「悪霊じゃないのか?」
「そうじゃ
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