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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第三百二十六話 まくら その2
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す。
オーディション会場に用意された長机とパイプ椅子には、芸能事務所のスタッフと思しき人物たちと、欠本ユートと思われる男が座っていた。
一見、秋田さんの言っていたような悪人には見えない、欠本ユートの姿に、俺は欠本ユートが余計キライになった。
オーディションが始まる。
アイドルの卵たちが次々に、女性にモテない男性に夢を見させるような歌を歌って踊る。
しかし、俺は知っている、上記のような歌を歌って踊るアイドルの卵たちが一番嫌悪している存在こそが、女性にモテない男性であることを。
この仕組みに気付けない、もしくは気付いているにもかかわらず、自らの心を偽っているアイドルファン達の心理状態を察すると俺はなぜか胸が痛くなった。
とうとう、俺の番が始まった。
俺は前日、部長と副部長とヨシノと竹田に嘲笑されながらも、練習に励んだ曲・『SAY&GO!FLY HIGH!上下左右からムァリコ?〜むぁりちゃんさびしかったんだもんそっかそっかならわいがあいてになるで〜』を歌って踊る。
前日の地獄のような練習のストレスで血反吐を吐いた甲斐あって、俺は特にミスもせずに、歌って踊りきった。
謎の達成感に、俺は死にたくなった。
そして竹田が満面の笑みでうれし泣きしながら拍手する姿を見て、また死にたくなった。
そしてオーディションの結果発表が始まった。
氏根駄ムァリコ(山神ムサシ)は、芸能事務所AFデクレーションの面接に合格してしまった。
そして、俺のほかに下記↓のアイドル・アイドルグループが面接に合格した。
『エスカレーター逆走し隊』
『勃起佐賀69』
『ティラノアヤ』
『黒乳首』
とりあえず、芸能事務所AFデクレーションにはなんとか潜入できそうだ。
そしてそれは、美少女アイドル・氏根駄ムァリコ(山神ムサシ)のデビューを意味していた。
まさに地獄である。

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