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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
人間とドラゴン
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一部では大地が変わるほどの大きな地震を起こしながら崩れていった迷宮。その迷宮の崩壊の意味はこの時の俺たちはわからなかった。ただ、今俺たちは重症患者を二人も抱えているため、彼女たちの治療のために魔導士ギルド・ディアボロスへとやってきていた。

「ほらほら!!シリルもウェンディも食べて食べて」
「あ・・・ありがと・・・」
「そ・・そんなには食べられないかな?」

双方のギルドの和解を兼ねた親睦会が開かれているんだけど、ハクが俺とウェンディへいまだにアプローチしてきているらしくなんだか落ち着かない。恐らく俺たちよりも一つか二つ年下なんだろうけど、こんなにグイグイ来るとは思わなかった。

「ほら、あなたも」
「気にしないでいいのに」
「あら?だって私より強い女の子に会ったのはセレーネとあなただけだったから」
「女の子・・・」

これまた戦ったことで芽生えた絆なのか、ミサキさんとエルザさんも友好的に会話をしている。珍しく女の子扱いされたことに、エルザさんは気恥ずかしさを感じているようだったが。

「じゃあミサキしんはギルティナ大陸一の女性魔導士ってことですか!?」
「さすがウェンディ!!頭いいね!!なでなでしてあげるよ!!」
「触んじゃねぇ!!」
「シリルもなでなでする?」
「しなくていい!!」

彼女が相当な実力者であることはわかったんだけど、ハクもそれに類する力があると言われるとどうもピンと来ない。それだけこの子は年相応なのだ。

「まぁ・・・魔導士ではな」
「オイコラ!!ミサキさゆにケチつけんのかスカリオン!!」

スカリオンさんの言葉にぶちギレのキリアさん。ただ、彼がそう言いたくなる気持ちがマッドモールさんにはわかるらしい。

「この大陸には魔導士ギルドと肩を並べる錬金術師ギルドがあるっちゃ」
「錬金術?」
「物質を他のものに変えられるって奴〜?」
「えー!?焦げたお魚を生に出来るの!?」
「それは知らないよ〜」

ハッピーのボケなのかマジなのかわからない発言に呆れた様子のセシリー。錬金術師ギルドの話が出ると、心当たりがあったのかグレイさんが大きな声を出していた。

「そういやそんな奴がウロウロしてたな」

ドグラコアを破壊している最中、その錬金術師ギルドの一人と戦ったと言うグレイさん。彼はドグラコアを持ち出そうとしていたらしいけど、一体何のために?

「話が逸れているぞ?今は我々のこれからについて語る場だ」

錬金術の話で盛り上がっていると、スザクさんがその場を沈める。それを聞くとハクが屈託のない笑顔を見せながら答えた。

「そりゃもうお友達になったんだし、仲良くすればいいじゃん!!」
「それとも再戦がのぞみなら全員まとめて相手してやるぞ!!」
「話がややこしくなるか
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