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その小さな女の子のことが気になってしまったんだが、どう接していけばいいんだろう
最終章
最終章-1 再会
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 スポーツセンターの後藤君に会いに行って、仕事の打ち合わせを済ませた後、帰り際に

「北番さん このところ時々あの公園のところで下を眺めている女の人が居るんですよねー 多分 市立病院に今年入った栄養士さんだと思うんですけどね うちの親父にチラッと履歴書見せてもらったんですけど・・ ちょっと変わった人でね 熱心に採用してくれって訴えてきて、親父も仕方なくて、院長とかと面接したらしいんですけど・・なかなか大学の成績も優秀で、絶対においしい病院食にするって・・その熱意を買って、採用したらしいです。変なんですよね 今日も、来てるんですよ あそこに・・変人ですよねー 危険で話し掛けられないっす」

「えー ほんと?」僕は、すぐに ななのだと思った。そして、公園めざして駆け寄って行ったのだが・・

 確かに女の人が芝生に座って・・グレーのパーカーを着て・・・髪の毛が襟足が見えるほど短くて・・・ ななのじゃあない。

 それでも、驚かしちゃぁ悪いと・・足音を大きくするようにして近づいて行ったのたが・・・ やっぱり ななの だ。忘れもしない あの襟足や肩の感じ・・・ななのに違いない!

「ここ 座っていいかなー」

「そこは 私の彼氏のとこだよ」

「じゃぁ 僕にも権利あるカナ」

「遅いゾー シュウ」と、いきなり僕の胸に顔を埋めてきて両手で僕の肩を叩いてきていた。

「そんなー 約束もなんもしてないじゃぁないか ななのがここに居るなんてことも・・」

「だって 神様が今日は会えるよって言ってたもん だから・・」

「そうかー 神様が また 引き合わせてくれたんだな」僕は、ななのを抱きしめて

「もう 離れるな 僕にはななのが必要なんだよ すまなかった もう僕の前から消えないでくれ」と、頭下げてでもと言った かがみさんの言葉がよぎって・・・抱きしめて、引き寄せる力を強めていった。ななのも僕に手を廻してきて

「本当? ずーと 一緒でいいの? まだ 彼女でいてもいいの? うれしいぃー  今度は しっかり掴まっていくからネ 離さないでネ 私 成人式済ませたから」と、顔をあげて濡れた長いまつ毛で僕を見つめてきていた。僕は、思わずその唇に・・・合わせていった。

「ななの 市立病院か?」

「うん 栄養士さん 募集してなくてさー そんでもシュウの近くに居たいから、強引に交渉したの そしたら、医局長さんが良い人で とにかく、院長さんとかに掛け合ってくれて、面接だけでも・・って その面接の前に髪の毛 短くしちゃた ごめんね シュウ 長い方が好きなんだよネ」

「いや まぁ 似合うよ 短いのも」

「良かったぁー でも 嫌なら また 伸ばすよ シュウ 転属になったんだね マンションも越したんだぁー 電話しようかと迷った
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