暁 〜小説投稿サイト〜
その小さな女の子のことが気になってしまったんだが、どう接していけばいいんだろう
14-6
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 久々に僕は、クラブの女の子のサッカーの練習に参加していた。朝宮監督は歓迎していてくれるけど、指導というより、一緒にやって、時々教えるといった具合だった。心のどこかには、ななの達が来ていないかと期待していたのだが、彼女達の姿は無かったのだ。

 練習を終えて帰ろうとすると つばきちゃんが寄ってきて

「先輩 私 スポーツインストラクターとトレーナーの資格受かったよ 民間の資格だけどね」

「そうか へぇー 頑張ってるんだネ お祝いしなきゃぁなー」

「そうだよ お祝いして! 飲みに連れてってー」

「わかった だけど あんまり 飲み過ぎるなよ!」

 僕達は仕事を終えた後、隣の町の居酒屋で待ち合わせをしていた。僕は、女の子を待たすのは悪いからと、急いで行っていたのだ。

「わぁー 良かったぁ 先輩 まだだったらどうしょうかと思ってたの」

「まぁな 待たすのは悪いからな」

「先輩の そういうとこ好き!」

 牛スジこんが好きだと言う彼女は口に運びながら

「おいしいー うちではお母さんが、臭いって作らせてくれないのよね 両親が二人ともお酒飲まないから これの おいしいのって知らないんだ」

「そうか ご両親はふたりとも・・」

「あー 今 じゃあ なんで私が飲むんだと思ったでしょ 成人式の時 悪友に誘われてからネ そうだ あんとき 私 ふわふわしちゃって 奪われそうになったんだ」

「そう つばきちゃんは飲み過ぎるけらいがあるからな」

「そんなことないよ あれから気つけてる でも、大丈夫だったのよ 友達が守ってくれたから 心配しなくても純潔は守られてるよ この前は先輩だから、調子に乗っちゃったカモネ」

「心配なんて・・それはそれは・・ 今日はほどほどにな」

「でも 前 話したことは覚えているよ 付き合ってほしいって言ったことも 交わされちゃったけどね」

「まぁ そーいうんじゃぁないけど・・」

「いつも 先輩って ごまかすんだからぁー ねぇ 今年 大卒の男の子 新人 入ってくるのって知ってる?」

「ああ 聞いてるよ 体育系の大学だってっな」

「そーなのよ 私 いい加減 年でしょ 早くお嫁に行かせて、追い出そうとしてるんカナーって」

「そんなこと無いだろうー 手が足りないからー・・」

「草むしりの? 手は足りてるわよー 焦ってるんじゃぁないけど、私、ずーと 走ってるばっかーだったでしょ だから ねぇ 先輩 私じゃぁ 本当に駄目? だって彼女にするんだったら、経験して無いほうが良いでしょ!」

「そっそれはー・・ どうでも・・ だけど・・」

「だけどー なに? ななのちゃんのことがが忘れられない?」

「いや もう 済んだことだ」


[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ