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俺様勇者と武闘家日記
第3部
ルザミ
辺境の島ルザミ
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 東の大陸を離れた私たちは、ルカに教えてもらったルザミの島を探すため、引き続きヒックスさんの船で航海をしていた。
 だが、このだだっ広い大海原では、島を一つ探すにも容易ではない。いくらルカに場所を教えてもらったとしても、この広大な世界で、地図だけで小さな島を見つけるのは至難の業だからだ。
 今日も船員さんやナギの持つ『鷹の目』を使い島を探すも、それらしきものは見つからずにいた。
「はあ、いったいどこにあるんだろ、ルザミの島って」
 皆と一緒に甲板に出て海を見渡すも、鷹の目の特技もない私には水平線しか見えない。
「そんなところで何ため息なんかついてるんだ」
 するとそこへ、ユウリがやってきた。私だけではない。彼もここ数日ずっと海を眺めているせいか、その表情には疲れが見え始めていた。
「だってなかなか島が見つからないんだもん」
 私はむくれた顔で答えると、再び波立つ海原に顔を向ける。そんな私の様子を、ユウリは呆れた顔で眺めていた。
「そんな簡単に人の住む島なんて見つかるわけないだろ。ジパングもそうだが、俺が知らないほど小さな国ならなおさらだ」
 そう言い放つと、すぐにユウリは去っていった。そんなことを言うためにわざわざ来たのだろうか?
 その後もずっと島の捜索は続いたが、結局この日も見つかることはなかった。
「あーくそ、マジでしんどいんだけど」
 次の日。いつも通り朝食を食堂で食べようと足を運ぶと、すでに食べ終わったのか、ナギがテーブルに顔を突っ伏していた。そして彼の向かいに座った途端、先ほどのセリフを耳にしたのだ。
「大丈夫? だいぶ疲れてるね」
 このところずっと鷹の目で島を探していたナギは、連日目を酷使していたせいか、目をぐりぐりと揉んでいる。
「なあミオ。今日オレ休んでもいいか?」
 顔を上げたナギが、肯定して欲しそうな顔で私に尋ねた。
「うーん、じゃあユウリに一度相談してみれば?」
 するとナギは信じられないと言った形相で、
「は? オレに死ねってこと?」
「なんで?!」
 そう睨み付けられた。どうやら確実にユウリに断られると思っているらしい。……まあ、私もそう思うけど。
「私も手伝いたいけど、鷹の目を使えないからなあ。……あ、そうだ! シーラ!!」
 私はタイミングよく食堂にやってきたシーラに目を留め、声をかける。
「あ、ミオちん、ナギちん、おはよー」
 寝起きなのか、けだるそうに朝の挨拶をするシーラは無防備で、妙に色気があった。現に近くでご飯を食べている船員さんの何人かは、私たちに気づいて近づいてくる彼女の姿を、ボーッとしながら目で追っている。
「ちょうどいいところに! ねえ、シーラ。ナギの負担をなくすにはどうしたらいいかな?」
 私はナギが鷹の目を酷使して辛い思いをしていることをシーラに話し
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