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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
家族喧嘩
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ないの。もっと人間の事を理解して、そうしてからお父さんにお願いしてみてね?」
「うん。ラーミア頑張る!マリー、ありがと!」
何だかよく解らないながらも、解らないからこそ納得してしまった少女ラーミア…
リュカ・ビアンカもティミー・アルルもホッと安堵する事が出来た。


「ありがとうマリー。助かったよ…」
ティミーが事態を収拾してくれた妹に礼を言う。
「良いのよお兄ちゃん。何時も助けて貰っているお返しだから」
マリーは可愛らしく兄にウィンクしてみせる。
そして、そのウィンクに嫉妬するウルフ…

「何だよ…ジャッジ出来ないなら、しゃしゃり出るなよ!」
有耶無耶にしたかったのに、大事へ発展させた息子カップルに文句を言うリュカ。
「普段の行いが悪いから、こう言う時にこう言う目に遭うのよ!もっと自重する様に心がけてよ!」
だがマリーは、父を押さえ込むかの様に強気に出た。
ここ最近、父に酷い目に遭わされている事への意趣返しの様だ。

「自重する僕など、最早 (リュカ)では無い!そんな常識的なパパが欲しいなら、どっか余所の家の子になりなさい!我が家のパパはこれがスタンダードです!」
反省の色が微塵も見えない父親に、心底苛つく愛娘…
ビアンカもリュカの後ろで頷きまくる…それがマリーを一層苛つかせていた。


珍しく、家族間で言い争いをするリュカファミリー。
しかし何時までも、このままのワケにはいかないので、エコナが代表して騒ぎの沈静化に乗り出す。
「しかし…空の上でヤるとはなぁ…何考えてるんや!?」
「はぁ…まったくです!父さんの非常識さには、言葉もありませんよ!」
ラーミアとの事はともかく…
場所を選ばない父に呆れるティミー。

「そうは言うけどねティミー…大空で大好きなビアンカと『交尾』するのは、新鮮で燃えるシチュエーションだったよ!お前も試してみれば?」
「そうよね…やっぱりマンネリって良くない物ね!…でもティミーとアルルちゃんには、まだ訪れてないでしょう。今はまだ、普通のでも新鮮なのよ!」
真面目ッ子カップルには、到底理解出来そうにない両親の奇行。
この夫婦は、イチャイチャを止めることなく息子に自慢している。

そして傍らでは、そんな夫婦の奇行を一生懸命メモるウルフが目撃された…
マリーもドキドキしながら、これからの自分たちに期待を寄せている。
そして喧嘩ムードだったのが、各カップルのラブラブムードへと変わる、世間一般とは違う一家をエコナ等は痛感するのだった。

大丈夫か、この一家?




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