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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
忘れていたじゃ済まされない
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崩れ落ちるアルタ・フェイス。それまで一切のダメージを受けることもなかったそれを破壊した俺たちの肉体へのダメージも大きく、一時的に成長していた俺とウェンディの身体も元の大きさへと戻る。

「やったか!!」
「でも・・・まだこの場の魔力が高い!!」

手の本体であるアルタ・フェイスは破壊された。しかし、いまだにこの場のエーテルナノ濃度は高いままになっている。

「どうなっている!?元凶のようなものを破壊したというのに・・・」
「ぬおーっ!!こうなったら溢れてる魔力俺が喰ってやる!!」
「ダメよ!!」

まだアルタ・フェイスの機能が停止していないのか、それとも正常な濃度に戻るまでまだ時間がかかるのかはわからない。その状況にナツさんが彼ならやりかねないことを言い放つが、ルーシィさんが止める。

「やれることはやりました・・・あとは・・・」

疲労の色が色濃く見えるウェンディ。それは俺たちも同じだが、彼女の手を掴み立ち上がる。

「脱出だー!!」
「って言っても地下だぞここー!!」
「そんなこと言ってる場合じゃないですぅ!!」
「ハッピー置いてくるんじゃなかった!!」

仮にセシリーたちを全員連れてきていても俺たちは六人いるため全員は運び出せない。後ろでアルタ・フェイスと共にこの空洞部分もどんどん崩れており、少しでも足を緩めたら潰されかねない。

「大丈夫!!バルゴが地上まで道を繋げてくれる!!」

いつの間にいなくなっていたのかわからないけど、バルゴがすでに動いていたらしく道が出来上がっている。俺たちはその道を一心不乱に駆け抜けた。


















「着きました、姫」

先頭を進んでいたバルゴが飛び出すように地上へと上がる。心拍が上がり、呼吸が乱れている俺たちも彼女の作ってくれた穴から抜け出し、安堵の息を漏らした。

「でも、なんで魔力が限界を超えてるってわかったの?」
「誰かの声が聞こえた気がしたの」
「誰かって・・・誰?」
「う〜ん・・・」

彼女の感じから、知り合いなのは間違いないんだろうけどそれが誰なのかまでは思い出せないみたい。ただ、その危機的状況を脱したにも関わらず、少女の表情は曇っていた。

「どうしたの?ウェンディ」
「シリル・・・私・・・」

涙目でこちらを見上げてくるウェンディ。上目使いになっている彼女のそれは破壊力抜群だったが、次に発せられた言葉でそれはすぐに吹き飛んだ。

「大きくなっても大きくならないのかな?」
「・・・はい?」

胸元を抑えながらそんなことを呟く少女。意味がわからなかった俺はキョトンとするしかなかった。
















第三者s
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