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ドリトル先生と山椒魚
第十一幕その一

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                第十一幕  細かいお世話
 先生はこの日も皆と一緒に学園の敷地内にある動物園に招かれました、そうしてそこでなのでした。
 まずは日笠さんからお話を聞きます、日笠さんは先生にご自身がおられる動物園の事務所の一つの中で言いました。
「オオサンショウウオの夫婦はです」
「どんな感じでしょうか」
「日増しに仲がよくなっていまして」
「そうなのですね」
「もう立派なつがいになっています」
 先生ににこりと笑ってお話しました。
「有り難いことに」
「それはいいことですね」
 先生もお話を聞いて笑顔になりました。
「僕も彼からお話を聞いてです」
「雄の方のですね」
「奥さんになる娘を一目見てです」
 そうしてというのです。
「すぐにです」
「気に入ったのですね」
「そうなりまして」
 それでというのです。
「最初からです」
「仲がよかったですね」
「はい」 
 日笠さんに笑顔でお話します。
「それでこれはいいと思いましたが」
「はい、今はです」
「最初の時以上にですね」
「親密になっていまして」 
 そうしてというのです。
「このままいけば産卵もです」
「いけますか」
「そうしてです」
 日笠さんはさらにお話しました。
「子供が生まれて」
「そこからですね」
「個体数を増やすこともです」
「期待出来ますね」
「そうかろ。オオサンショウウオは希少動物ですから」
「個体数は少ないですし」
「その数が増えれば」
 そうすればというのです。
「実にです」
「有り難いですね」
「そうです、天然記念物なので」
 それ故にというのです。
「特に保護が必要で」
「それで、ですね」
「何とかですね」
「数が増えれば」
 そうなればというのです。
「本当にです」
「有り難いので」
「それで、ですね」
「私達としてもです」
 是非にというのです。
「産卵してもらい」
「そうしてですね」
「そしてです」
「個体数を増やして」
「保護を進めたいです」
「そうですね、それでなのですが」
 日笠さんは先生にお願いする様に言いました。
「夫婦からです」
「お話をですね」
「聞いて欲しいですが」
「わかりました、では今日はですね」
「彼等とお話をして下さい」
「そうさせて頂きます」
 笑顔で応えてでした。
 先生はオオサンショウウオのコーナーに赴いてでした。
 夫婦からお話を聞きます、すると。
 奥さんのオオサンショウウオがです、こう言いました。
「私達はここでずっとゆっくりとしていればいいのね」
「そうだよ、水槽の中でね」
 先生は奥さんに笑顔で答えました。
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