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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
少女の気付き
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俺たちの何倍もの数がいる妖怪たち。その数は未だに増えているようで、洞窟の道を塞ぐのではないかというほどに溢れている。

「さぁ、百鬼夜行の始まりじゃ。喰らい尽くすがよい」
「召喚魔法!?」
「霊力だから召喚霊術でしょうか!?」
「色んな妖怪がどんどん出てくるよ」

なおも増え続けている妖怪の群れ。彼女の魔力・・・いや、霊力でここまでの数が作れるとは・・・もしかして相当高い霊力を持っているのか?

「なんて数だ」
「次から次へ生まれてくる」
「このままじゃ囲まれるわ!!」
「まずいよますいよ〜!!」
「どうするナツ!!」
「決まってんだろ。全員ぶちのめす!!」

倒す以外に道はないと前へ突き進む俺たち。それを見ていたヨウコ素早く印を結んでいた。

「無駄じゃよ」

彼女の指示を受けたのであろう妖怪たちが一斉に襲ってくる。それを俺たちは一心不乱に倒していく。

「かかってこいぃぃ!!」
「こっちにはモンスター100体斬りの魔導士が二人もいるからな!!」
「もちろん!!やってやります!!」
「いや、あれと比べると一体一体はこっちの方が強い。油断するな」

次々に倒されていく妖怪たち。ただ、数も多ければ違う姿の妖怪が多いこともあり奴らにも得手不得手があるようで・・・

「きゃあああ!!」
「ルーシィ!!ぐおっ!!」

こちらの攻撃が効かない妖怪に当たってしまうと反撃を受ける場合がある。そして何よりもこの数の暴力。終わりが全然見えない。

「数が多すぎる!!」
「ならば・・・」
「おう」

広範囲に攻撃ができる魔法でエルザさんとナツさんが妖怪たちを一掃しようと試みる。彼らの力は言わなくてもいいほどに強いため周囲の妖怪は蹴散らせたのだが・・・

「まだまだ全然いるよ〜!?」
「倒した数より生まれてくる数の方が多いわ!!」
「どうしようどうしよう!!」

最初よりもむしろ数が増えているのではないかと言うほどの大群となっている妖怪たち。こっちは人数が少ないため押し込まれてしまう。

「これぞ百鬼夜行・・・無限の霊術。百というのはな、数の多い例えでしかなくてな。私は無限に妖怪を呼び出せる!!」

この魔力が溢れているエレンティアだからこそなのか、術者であるヨウコの体力は下がっている感じがしない。

「これじゃキリがありません!!」
「なんとかならないんですか!?」
「こっちも頭数を増やすしかねぇな!!」

このままではただ消耗していくだけで突破口がない。すると、アクエリアスさんが何か思い付いたようでルーシィさんへ指示を飛ばす。

「ルーシィ!!持ってる鍵の星霊全員呼べ!!」
「そんなの無理だって!!」
「ここじゃ鍵がなくてもお前の魔力を使わなくても星霊が呼べる!
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