暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生と山椒魚
第十幕その九
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「そうした人も見るとね」
「人にあれこれ言う人ってね」
「人ばかり見てね」
「自分のことはおろそかになってるからね」
「お説教好きな人に大した人がいないのは」
 それは何故かといいますと。
「それは自分が偉いと思いたいからだけでね」
「人にあれこれ言ってるとね」
「言える自分偉いって思えるね」
「確かにそうだね」
「それだけでね、しかも人ばかり見てね」
 そうなってというのです。
「自分のことはおろそかになってるからだよ」
「そうだね」
「そんな人ってそうよね」
「自分は偉いとだけ思って」
「全く磨かないからね」
「大した人じゃないんだ、だから僕は人にはそう言わないけれど」
 それでもというのです。
「反省することの大事さはね」
「自覚してるね」
「自分を振り返ってあらためるべき点はあらためる」
「そのうえで努力する」
「それが大事だね」
「そうだよ、自分を振り返ることも」
 このこともというのです。
「大事だよ、それをしないとね」
「巨人や知識人の人達みたいになる」
「そういうことだね」
「要するに」
「そうだよ、何しろ学校の先生が北朝鮮の素晴らしさを自信満々に生徒さん達に言うことすらね」
 そんなこともというのです。
「日本じゃあるからね」
「あの国がどんな国かって誰でも知ってるよ」
「子供でもね」
「絶対に生まれたくない国だよ」
「何があっても」
「そうした人ですらね」
 誰でもわかっていることをわかっていない様なというのです。
「学校の先生、知識人になれるんだから」
「物凄く酷いね」
「日本は素晴らしい人が多いけれど」
「いい人もね」
「けれど知識人になると」
「全く違うんだ」
「そうなんだ、僕はそうした人達とは交流しない様にしているよ」
 先生はというのです。
「発言も行動も信用出来ないし賛同も出来ないからね」
「その方がいいね」
「そうした人達とお付き合いしてもいいことないよ」
「絶対にね」
「僕達もそう思うよ」
「だからだよ」
 そう考えるからだというのです。
「いつもお誘いを受けてもね」
「断わってるね」
「僕達もいつも一緒だから見ているけれど」
「先生はそうしているね」
「いつもね」
「やんわりと断って」
 先生はそうしていると言いました。
「近寄らない様にしているね」
「笑顔でね」
「そうしてお断りして」
「交流しない様にしているね」
「そうした人達とは」
「何故かああした人達は集まることが好きだけれど」 
 先生は首を傾げさせながら言いました。
「学問は色々なお話を聞いても一人でするね」
「そうそう」
「本を読んでフィールドーワークをして」
「そうしてやっていくけれど」
「やっていくのは一人だよ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ