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夢幻水滸伝
第二百九十六話 アメリカのバイキングその十三
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「これ以上はないまでのな」
「恐ろしいものになりますね」
「その時は」
「強力なだけに」
「そうなりますね」
「強い力は間違えて使うと」 
 その時はというのだ。
「これ以上はないまでの禍になる」
「全くですね」
「正直ホーソーン様が持っておられてよかったです」
「若し邪神等が持っていますと」
「我等にとって恐ろしい災厄でした」
「そやな」
 ホーソーンは強い声と表情で頷いて肯定した。
「わいもこれからもな」
「心を確かに持たれ」
「そうしてですね」
「ことにあたられますね」
「法も定めてるが」
 統治の中でそうしたこともしているのだ。
「それはわいにもな」
「適用されますね」
「法治を掲げておられるので」
「ホーソーン様にもですね」
「その法は当てはまりますね」
「若し法を守らんかったら」
 その時はというと。
「これ以上悪いことはない」
「若し力を持った者がやりたい放題を行うなら」
「それならです」
「これ程恐ろしいことはないですね」
「学校で先生は絶対者や」 
 生徒達に対してだ、彼等を教え導くということはそれが出来るだけの絶対の力があるということである。
「その先生が法を守らんで好き放題したら」
「そうしたなら」
「それならですね」
「生徒はどうなるか」
「想像するだけで恐ろしいですね」
「実際そうした先生もおる」 
 起きた世界では特に日本に多い、日本教職員組合という極めて閉鎖的で偏向した組織の存在が大きい。
「そういう先生を見たらな」
「そうした輩がどれだけ恐ろしいか」
「身を以てわかりますね」
「特にそうした先生が担任や顧問になると」
「特にですね」
「それでそんな先生がクビにならん」
 どれだけ問題を起こしてもだ。
「そやから余計に怖い」
「生徒に何をしても問題にならない」
「責任を問われない」
「そのままその職にあり」
「問題を起こし続けますか」
「先生にとっては天国でや」 
 何しろ何をしても責任を問われないのだ、これ程いい世界は存在しない。殴る蹴る罵るの暴力にセクハラモラハラパワハラの全てが許されるのだ。
「生徒にとっては地獄や」
「実に恐ろしい」
「暴君がそのまま居座るなぞ」
「そうした現実を見ますと」
「力を持った者はですね」
「尚更身を慎まないといけないですね」
「そうした先生を反面教師としてな」 
 事実ホーソーンは日本に来て日本のそうした教師達を見てきた、幸い彼が通っている八条学園ではそうした教師は責任を問われ懲戒免職もある健全な場所であるのでそれで直接関りがあったことはない。
「わいはやっていってる」
「それは何よりです」
「ではそのお心を忘れないで」
「そうしてことを進めていって下さい」
「是
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